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作者の怒り



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**【小説の一場面のあらすじ】**

新作の宣伝のため、ある作家がテレビのバラエティ番組に出演します。

しかし、司会のお笑いコンビから、台本を超えた心無い「イジり」を受け始めます。彼らは作家の作品を「何が面白いの?」「読者のことを考えていない自己満足だ」「つまらない」などと、大勢の観客の前で嘲笑し、執拗にこき下ろしました。

最初はプロとして笑顔で耐えていた作家でしたが、長年の創作活動で築き上げてきたプライドと魂そのものを踏みにじられ、ついに堪忍袋の緒が切れてしまいます。

それまでの穏やかな態度を豹変させた作家は、テーブルのグラスを床に叩きつけてスタジオを静まり返らせると、凍り付く司会者たちに向かって「黙れ、素人が」と一喝。自身の尊厳を守るため、溜め込んでいた怒りを爆発させる、という場面です。

# 皆様はどう思われますか?

もし、あなたが何年もかけて作り上げた仕事の成果物、あるいは大切に育ててきた子供の絵を、大勢の前で「何これ、才能ないね」「時間の無駄だったんじゃない?」と嘲笑されたら?

「いや、これはそういう『場』だから」
「台本に書いてある『冗談』だから」

そう言われて、あなたは笑顔で「そうですよねー!」と返せますか?
私には、絶対に不可能です。

この作者の怒りは、一部の特別な人間の感情ではありません。
**自分の仕事に誇りを持ち、人生に真剣に向き合っている人間なら、誰の心にも等しく燃え盛る、正当で、聖なる怒りです

6件のコメント

  • 失礼します。私も無理ですね、あるラインまでは我慢できますが、やっぱり言ってはいけない事があります。自分も注意しています。
  • コメありがとうございます😊
    このケースは、俺でも書けるわ!、しかも読んでへん。
    もはや、論外で、番外、進行台本といえば切れた作者に非難が
    集中しています。
  • こういったことが昔から横行していたみたいでしかもそれが当たり前になっているようなので根底にあるそういったあっちゃいけない悪い流れを断ち切れるような小説を書こうと思いました
  • コメありがとうございます😊テレビ局(台本を書いた側)**:
    * 彼らは「悪意」から台本を書いたのでしょうか? おそらく「番組を面白くしたい」「視聴率を取りたい」「世間に問題提起したい」という、彼らなりのプロ意識や正義感があったのかもしれません。しかし、そのための手段が、誰かの尊厳を軽んじるものであった。これが**「システムとしての悪」**です。

    * **作者(出演した側)**:
    * 彼/彼女は、自分の作品を広めたい、メッセージを伝えたいという純粋な思いで出演したはずです。しかし、現場の雰囲気や「テレビとはこういうものだ」という同調圧力に流され、違和感を飲み込んでしまった。結果的に、テレビ局が作った「虚構の物語」に加担し、その一部になってしまった。これは**「弱さや無自覚から生まれる加担」**と言えます。

    つまり、テレビ局は「主犯」かもしれませんが、作者もまた、その流れを止められなかった、あるいは利用しようとしてしまった「共犯」の一人、という構図です。そして、その番組を観て、作者を一方的に叩く視聴者もまた、テレビ局の作った物語を無批判に消費する「共犯者」なのかもしれません。
  • 同じことを仕返して差し上げましょう。

    例えば司会者。

    彼が今まで担当してきたニュースでの態度や不適切な発言、果てはスキャンダルまで使って相手を焦らせましょう。


    例えばそのお笑いコンビ。

    司会者に対していったこととほぼ同じようなことを一通り喋ったあとに彼らにとっての漫才とは何かを問います。

    そこで彼らが誇りを持って答えられたなら、「私にとっての文学は、あなた達芸人にとっての矜持に等しいものである。分野こそ違えど、誰にでも大切なものはある。それを傷つけるのがあなたがたの【お笑い芸人としての矜持】なのですか?」と言い放つ。

    品のなく、ただただ己がための答えを寄越したのなら、「なるほど。大切なものを持たない人間はこういう答えをするのですか。なるほど。通りで私のような注目を集めたものに対してなんの論理的根拠もなく嘲笑うことしかできないのですね。可哀想に。」
    と返してあげましょう。


    彼らが今までの人生で為してきた彼らにとっての宝に、深く傷をつけましょう。
    己が何を持っていて、何について今まで語っていたのか。
    自分には、何があるのか。
    そんな深い絶望感を味わせましょう。

    大丈夫。私には口実がある。
    「何度も何度も執拗にこき下ろされた。」という大義名分があるのですから。

    そして、去り際にはカメラに向かってこう言い残しましょう。
    「わざわざ人のことを呼びつけておいて、大衆の面前でその人を嘲笑することが貴方がたマスメディアの仕事なのですか?堕ちたものですね。」

    この発言が残ったテープを見て、プロデューサーはどう思うでしょう。
    もちろん、放送なんてしませんよね。

    すれば自分たちのテレビ局が炎上しかねない。
    うまい部分だけ切り取って編集しても、それでは望んだ結果にはならない。
    つまり、テレビ局の思惑を潰して出演者たちの心のなかに不安の芽を巻くこともできるのです。
    その後彼らはどう動くでしょう。
    もう一度誘ってみても、
    「もうこんなことはしたくない。」というかもしれませんね。
    心ない輩はただ復讐心を燃やすだけなので注意するか、テレビ局に名誉毀損として録画データの提出を訴えたあとに公開するという手段もありますね。

    つまり、テレビ局の思惑を潰し、その上ほぼすべてを丸く収める方法です。
    一つを除いて。
  • yoakeさん

    コメントありがとうございます!
    いやもう、最高に痛快な反撃プラン、興奮しながら読ませていただきました!

    ただ怒るのではなく、相手のプライドを逆手にとって理詰めで追い詰めるというのが、本当にクレバーで痺れます。「可哀想に。」なんてセリフ、一度でいいから言ってみたいですね(笑)。

    マスメディア全体に問いを突きつける最後の捨て台詞まで含めて、完璧な構成だと感じました。「一つを除いて。」という謎が、また想像力を掻き立てられます…!

    私の書いた場面から、ここまで鮮やかな展開を広げていただき、書き手として本当に嬉しいです。すごく参考になりましたし、創作意欲が湧いてきました!
    またぜひ、yoakeさんのご意見お聞かせくださいね。
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