「押すなよ 笑い」を含む小説

​仕事人間で家庭を顧みず、妻・美咲（みさき）から離婚届を突きつけられたサラリーマン・健太（けんた）。 心労と過労で倒れた彼は、医師から「余命一年」という非情な宣告を受ける。 ​絶…

もし、全ての「絶対悪」が滅ぶボタンが目の前にあったとしたら。 君は、そのボタンを押すか？ 善悪の定義など誰にも分らぬ世界で無垢な少女は祈る 「きみと、笑いあえる日々を護りたい」…

1990年代、子どもたちのポケットの中で命を育てた小さなデジタルペット。 お世話に夢中になった日々、授業中にこっそり隠した思い出、通信ケーブルでつながった友情、そして別れの悲しみ…

貴族の娘アカリは、書物で得た知識を頼りに冒険者になることを夢見ていた。屋敷から二時間かけて王都東部の冒険者組合に辿り着くも、頑丈な扉に悪戦苦闘。そこで出会ったのは、飄々とした雰囲…

　碇二朱《イカリニア》は人間が嫌いだった。 　愛想笑いと媚びを売れば生き残れる歪な職場。喧嘩が絶えない家族。 　そんな中での彼女の唯一の癒やし。 　それは『乙女ゲーの悪役令嬢が…

地方都市の大型ショッピングセンター。 その三階奥、寂れたプラネタリウムで働く主人公は、七つの不思議な出来事に出会う。 □小説家になろう・ハーメルンにも転載しています。 【本…

第2回「G’sこえけん」音声化短編コンテスト参加作品です。 ――――――――――――――――――――――――― ◎ストーリー ―――――――――――――――――――――――――…

　唐傘お化けの傘次郎は、妖怪になってからまだ十年と経っておらず、人間世界の生活や習慣にとても興味があった。なかでも特に、彼女をつくってみたかった。 　ある日、カワイイ唐傘お化けを…

杏奈は殺人事件のあとはじめてダブルベッドで寝たが、もちろん眠れるはずもなかった。 真夜中をすぎても、暗闇の中でますます目がさえて、窓の外の通行人の足音や遠くの車のタイヤのきしむ音…

　転勤により、東京の○橋区に引っ越してきた前島　岳人。 　普通の人生を送ってきたはずなのだが、引っ越し先のお隣さんが普通ではなかった！ 　挨拶をしようとインターフォンを押すと、…

貴方が両手•両足・首・胸の中・頭の中に持てない錘を持って1人山形に帰って二年が経った。 その間も私達は時々時間を見つけては連絡をとり、たまに電話をしながら重いとても重い錘を軽く…

公衆電話は、全部で五つ。彼らはケタケタいやらしく笑い、誰かへ電話をかけていた。自らの受話器を自らに当て、自らのボタンを自ら押す。その唇から唾液が跳ねて、私の頬に張り付いた。