「コロナ 短編」を含む小説

高校一年生の春休み、僕、安藤純はクラスメイトの三浦紗枝がBL本を買うところを目撃してしまう。どうやら彼女はホモが好きなようだ。まあ、だからと言って僕は自分が同性愛者であることを彼…

コロナ騒動が起きる前の2019年。 ジェラートを食べるというただそれだけのために、私はイタリアへ飛んだ。 ３泊５日、ローマの旅。 第10話の証拠写真 https://kakuy…

妹の結婚式を明後日に控えた男。しかし、会議の参加者にある疑惑が……。果たして、男はその言葉を発することができるのか。

コロナ禍が明けた2023年のクリスマス、底辺大学4年生の萩原秀は深い絶望に襲われていた。 リモート授業が影響してか、合コンやサークルができずに、人生のバカンスとも言える大学四年…

アマビエ・神社姫・ヨゲンノトリ・アマビコ・くだん。 コロナ禍に脚光を浴びて、今も人知れず、疫病と闘う可愛くて、 ちょっぴり、コミカルな疫病退散妖怪連合の彼らの日常を描いた妖怪物…

　緊急事態宣言真っ只中の2020年のクリスマス、会社が倒産して路頭に迷う青年、鏑木力丸は深い絶望に襲われていた。 職なし、彼女なし、友人なしと三拍子揃った非モテで非リアという不…

　文部省特別広報室の扉を開けた時、 　ああ、左遷させられたのだ、と思った。 　連作短編小説 『河童を信じているかという質問に、私は言葉を失った。』 『これは広告ではありません』…

ほとんどの時間をオンライン授業と外出自粛の中で過ごした新型コロナウイルス直撃世代の大学生が、失われた時間を取り戻すために縋ったのは、以前に酷い喧嘩別れをしたかつてのゲーム仲間だっ…

2020年春。 外出自粛、オンライン授業、マスク越しの毎日――。 新任教師・瑞希が出会ったのは、一度も教室に姿を現さない生徒・八木澤みのりだった。 会えないまま季節は過ぎ、画面越…

　2020年4月7日、緊急事態宣言。グラフィックデザイナーの更紗は、突然の在宅勤務で恋人との関係に亀裂が入り始める。孤独な夜、ベランダから聞こえてきたのは隣の部屋のギターの音色だ…

とうにコロナの流行は終息したというのに、僕のカノジョはマスクを取ってくれない。 僕が、マスクを取ってもらいたいと言うと、彼女はムキになって怒る。 僕はカノジョの唇にキスをしたいだ…

「遅い昼ごはん」大学一年生の主人公はスマホゲームで知り合った県外の女子高生と夏休みに会う約束をする。初めてのデートに浮かれる主人公は、この事を父親に話すべきか悩みやがて…… 「…

時は現代。新型コロナウイルス感染症の脅威も収まり，「回復」から「成長」へと経済は転換期を迎えた。テレビではロシアによるウクライナ侵攻やパレスチナ問題，政府の裏金問題にコメ価格高騰…

コロナ禍のとある冬の夜に、女子大生3人が道頓堀に投げ込まれた死体を見つける。 事情聴取をしたのは、大阪は戎橋交番に勤務する警官の熊野と増間。 殺された人物が人物なだけにずさんな捜…

ただ、見ていただけだった。 名前も知らない、ただの隣人だった。 けれどあの夜、僕は屋根裏に手をかけた―― それが、すべての始まりだった。 覗き見、執着、そして―― 「――見…

コロナ禍で自殺した大学生が遺した散文と駄作。

――暇だったから。俺が彼に話しかけたのは 　シェアオフィスで週２で仕事をする笠原章。 　不真面目な彼はいつも窓際の席にいた男性へ暇だったから声をかけた……。

フリーランスのWebライターは、千葉県にある海辺の街を訪れていた。 コロナ禍で総合博物館が閉館することになり、その取材をするためだ。 街の小さな博物館がパンデミックで閉館する悲…

帰り道にスーパーで冷凍の鍋焼きうどんを買い、帰宅後コンロにかけたら、煮え立つ汁の中から正体不明の食材が浮かび上がってきた。