「付喪神？」を含む小説

KAC『筋肉』に寄せて… これも『僕と菅原』の一角です

　KAC2023その３「ぐちゃぐちゃ」 　１９９０年代、ある海底トンネルを開通させるため、複数の巨大重機――トンネルボーリングマシンが運用された。 　トンネルの両端から掘り…

　難病でなくなってしまった太郎君。両親に御礼を言えなかった彼は、心残りを解消すべく付喪神な熊のぬいぐるみの協力をへて、自宅で両親が帰ってくるのを待った。 　しかし、現れた両親の…

　ずっと一緒と約束したぬいぐるみも、やがては捨てられてる運命にあります。 　しかし大切にされ続けたモノには付喪神が宿ると言います、では幸せから絶望に突き落とされたぬいぐるみたち…

　とある十七歳の男子高校生の家には、亡き父が残した大きなクマのぬいぐるみがある。 　どこにでもあるクマのぬいぐるみだが、彼の家にあるクマのぬいぐるみには他とは大きく違う点があった…

書店員の心成は、仕事が終わると良く可愛らしい少女と互いに読んだ本の話をしていた。 少女は、昔からある本に憑いている付喪神。 心成は、物心ついた頃から、妖怪や幽霊が見えたため付喪神…

祖父の代わりに古本屋の店番をすることになった“俺”　 客の一人もいない静かな店内では、今日も賑やかな話し声が聞こえる。 　　　　　 KAC2023に参加しています。 1回目のお題…

KAC2023参加作品。 お題「本屋」にまつわる少し切ない物語。

大富豪にして京都の名家。 その言葉だけがひとり歩きし、次の当主と目される女子高生、枢木明日夏が遭遇した十七歳の秋の思い出が酷すぎる。 両親は安定の離婚寸前も酷いが、もっと酷いの…

男の言葉に女は首を小さく横に振りました。 「歳月だけで命を持ちはしないわ。人間に大切にされ愛された物だけが付喪神になるの」 男を見つめ、艶然と微笑みます。

そこは、寂れてしまった商店街の一つだ。 だけど商店街自体が、ひとつの意思を持っている。物ではなく場所自体が付喪神となったのは珍しい。 その場所を通った人々の記憶や思いが長い時間を…

【第一幕完結！！】 炎に焼べたのは――『祈り』で『願い』で、すなわち『呪い』。 時は桜暦1870年。17歳で才能を認められ『若き天才文士』と八字《やじ》が呼ばれたのは今は昔の話。…

　現代、どこにでもあるアパートの一室に、まさかの同居人がやってきた。

インドア派の大学二年生の俺は、海外赴任中の両親と離れて一人暮らし。 ある日中古のタブレット端末を購入したら、画面から若い女性が現れた。 本人曰く、元人間。つまり幽霊？　前所有者の…

★なごや幻影奇想シリーズ待望の新作長篇！　本作からでもお楽しみいただけます！ 　■　■　■ 　名古屋駅から名鉄あるいはＪＲで二駅。金山総合駅の程近く、とある雑居ビルの二階に、…

【カクヨムコン8最終選考対象作品】 Q.もしも目の前で無機物が人間に変化する瞬間を見たら、どんなリアクションをしますか？ A.びっくりして何もできないと思います！ 草薙郁…

　クロノヒョウさんの自主企画 『第2回「1000文字以内でミッション全てクリアせよ」』に書き下ろしました。 　ミッション ・タイトルは「壊れたオルゴール」であること 　(追記や…

壊れたオルゴールは熱弁する。自分は壊れてなどいない、ただ新たな生き方を見つけただけなのだと。

　逢魔時対策課。 　それは知る人ぞ知る秘密組織。 　夕方から現れ夜になると活発になるケガレという化物を退治するため日々業務に励む第十七班。 　仕事がなさすぎてお取り潰し目前、流刑…

伊勢神宮外宮の神職を世襲する渡会氏の一族が女将を務める御師宿檜垣屋には、切符の好いお嬢さんがいた。