「人形 短編」を含む小説

廃墟で生得的役割を全うするライターと、一方的に照らされ続ける人形の話

冥界のような艦底から脱出するため、メナンドロスがとった方法とは……？　SF短編。 ※長編『人形たちの霊魂戦争——プシコマキア』の姉妹編となっています。興味のある方は是非そちらも…

今宵お目にかけます物語は、悲しき道化の物語。そのおぞましさに誰からも愛されず、見向きもされず。そこに現れたのが妖精みたいな空中ブランコ乗り。しかし憧れのあの子には、既にいい仲の色…

　冬コミケの手伝いをお願い（命令？）された青年。 　先輩のお願い（命令）に、快く（？）頷いたのだった―― 　彼は知り合いの、妹のような幼馴染も誘う（道連れ）ことにした。 　彼女…

優れた魔法使いは、優れたドールを作り出す。 優秀な魔法使いの家系に生まれながら、魔法を扱う才能がない落ちこぼれとして家族に疎まれていたエリオット。 家族から離れ一人孤独に暮らす…

朽ちかけた人形の愛憎。何度も生まれ変わる呪われた双子の顛末。 暖かさは全てあなたから知った。

とある天才科学者の手によって造られた自立式人形の少女、ルーナ。その姿は亡くなった彼の愛娘にそっくりだった。 彼の求める完璧なルーナとなるべく努力をする彼女は、彼が自分を見ていない…

捨てても、捨てても、戻ってくるお人形。怪談話の定番ですが、この手の話を聞いたことがある人の中にはお人形のマイマイの事もご存じかもしれません。これよりお話するのは、本物のマイマイを…

私、柳瀬心陽(やなせこはる)は、人の形をしているけれど、人じゃない。 幼いころから「人の気持ちがわからない」と言われ続けてきた。 感情も心も欠けた、ただの人形だと、そう思い込んで…

妖精、それは人を導く存在。 彼らは人を幸せにした数だけ報酬を得る。 「イル・クライシスあなたの成績を評し、ここに栄誉を授与します」 「ありがとうございます…」 愛からは逃げら…

中学生の充希は、両親に叱責されたことから家出する。向かった先は魔女の森と呼ばれる、不気味な雰囲気を持った森だった。 そこで時間を過ごす充希だが、やがて森は暗くな…

映画、漫画やアニメ、小説。様々な『名作』と呼ばれる物語の数々。 そこにあるのは確かに『主人公の物語』ではあります。 しかし、人の心に残る名作の数々は決してそれだけではありません…

短編創作フェスお題「つま先」参加作品です。

今より科学技術が進歩しているけれど、生活は大きく変わっていない近未来。 重い病気の治療のために、全身機械となった青年《祐樹》は、彼女との幸せな記念日を過ごしていた。 その日の夜…

王太子に突然の婚約破棄を突き付けられた伯爵令嬢シャロット。 彼女は雪だるま（雪人形）遊びばかりしている、おぞましい風貌の持ち主ではあったが「雪の女神」と讃えられていた。 だが、そ…

パリの蚤の市（ブロカント）にはさまざまなアンティークや古道具が並んでいます。 売れない画家のイーゼル。 恋をしたコーヒーミル。 作家の書斎机。 フランス人形の記憶。 閉店する店…

西洋ファンタジー×百合。 全5話。 　ヴィヴィアンヌ(ヴィヴィ)はドレスよりも軍服に憧れている少女。（ぼくっ娘） 　彼女は男嫌いで有名な王女の護衛を任され、しかも近衛隊所属の…

　五歳の秋の終わり。若い男と逢引きしていなくなる前の母親から貰った可愛いもこもこ人形。伊丹拓哉は母親譲りの顔と長身を生かして可愛いものを収集する性癖をもったまま男子校の寄宿舎生活…

三百年前、大切な人を喪った自動人形――シエル。 大切な人と過ごした思い出の家で、寂しさを癒す日々を静かに過ごしていた。 そんなシエルの前に、ある日突然一人の女性が現れ……

元庶民の男爵令嬢、アイリーン・ハートネットは悩んでいた。 王太子から「ぼくの精神的な支えとなってくれないか？　ぼくにはきみが必要なんだ（＝愛妾になれ）」と言われたからだ。 アイリ…