「口ばっかり」を含む小説

のっぺらぼう小説の決定版を目指してます。救いはあるホラーのつもりなのですが耐久性のある人だけ読んでください。

　柳華国の後宮には、変わり者の主従がいる。 「名乗るほどの者じゃないわよ。私は通りすがりの正義の味か……」 「ここにおわしますは柳華国先帝陛下が第二十五公主にして今上帝陛下…

これは怪異への感謝をアレで伝えようとする男と、それに巻き込まれたトイレの可哀そうな花子さんのお話し 「さあ、花子さん、そろそろ感謝されてください！」 「やめて！　来ないで触れな…

　とある巨大宗教団体の総本山にて、非公式の会合が行われていた。 　参加者の表情は皆重苦しく誰もが口を開くのを躊躇っているようで、ようやく第一声が聞こえたのは開始から三十分が経過し…

屋上から見下ろす街の灯りを眺めながら、彼女は考える。 「飛び降りてしまおうか」と。 大学生の主人公。前科者の継父が作った金。その金で作られる顔や体。そんな時、奨学金で大学に通う純…

ごく普通の女子高生・佐藤彩花は、憧れの女子・怜奈に宛てて、人生初のラブレターを書く。しかし、渡すときにパニックになり、あろうことか校内で「ケンカが強い」「教師にもタメ口」と噂され…

地方の城塞都市、華異羅（けいら）の下町で救出業の個人事務所を営む矢谷義仲は、誘拐された地方貴族の娘を保護する依頼を受けて出動した。だが魔物が住む森での危険な任務の途中で、中央政治…

筆者が数年前に体験した、世にも恐ろしい（？）占い師のお話です。 私の様な犠牲者が増えない事を祈ります。 ──アーメン

俺の名前はヒラクレス。しがないフリーランスの屁術師だ。 この世界では、屁は単なる生理現象じゃない。念と感情を込めることで、呪術の力を持つ特別なエネルギーになる。 俺は日々、鳩のフ…

大分空港での15年の勤務を経たベテラン航空管制官・片山直樹は、新たな任務地として日本の空の玄関口・東京国際空港（羽田空港）への異動を命じられる。新天地で待ち受けていたのは、国内屈…

それはまるで……ひとつ、口の中に含むと…すぐに…とろけていく……。ほんのりとした甘さが…口の中いっぱいに、ひろがっていくような…お互いがそこにいて…お互いにやりとりをしている事が…

魔法がある異世界で繰り広げられるアイドル達の熾烈な争い、それは想像よりも過激で可憐だった。 世界樹が実らせる知恵の実、一度口にすれば願いが叶う。それを巡ってアイドルたちは今日も歌…

「私の書いたものは、全部あなたの見たことないことです」とは、私の作家としてデビューしたからの誓いです。 いつもと変わらない、中国のテンプレウェブ小説の世界に異変が相次いでいる。…

　雑貨屋「五十鈴屋」で働きながらゲームを趣味としている、何処にでもいるような青年、五十鈴裕昌(いすずひろまさ)は、保護猫カフェで片前足のない黒猫を譲り受ける。黒音と名付けた愛猫は…

ブランドはトールハイムの治安維持を担う衛士団の隊長の１人です。 剣の腕も立ち、面倒見もいいので町の住民に愛され、部下からの信頼も厚いのでした。 同僚のイライザもブランドが好きです…

毎年ひとり、世界のどこかで「顔」が消える。 その不条理な現象は、ある日、人気女優・神谷美雨を襲った。 目も鼻も口もなくなった顔。 人々の視線は憧れから侮蔑へと変わり、彼女の居場…

　ある夏の暑い日。蝉の、耳をつんざく声をどこか遠くに感じながら、ぼーっとしていた。 さっきまで読んでいた読書感想文を書く予定の課題本は、そばに放り投げた。 読むのが辛くなったから…

転生したら二口女だったので後頭部からの助言で復讐します、のスピンオフです。本編を読まなくても楽しめます。 二口女の主人公、近藤詩音＆くっちゃんの夏季休暇です! ※本作は「小説書…

転生先の異世界で与えられた特異体質は――致死レベルの口臭だった。 人間に疎まれ、勇者として召喚されたにもかかわらず、 「存在そのものが害悪」として地下に幽閉された少年・如月ハル…