「切ない 掌編」を含む小説

お前、かかしさん、おれ… 俺はお前だけじゃなくなったから…

今より少し昔の時代の、華やかな女優と貧しい絵描きの物語。 「綺麗なもの」が好きな女優は、美貌の絵描き・志郎をそばに置いた。 広場を見下ろす部屋で過ごす、女優と絵描きの甘い日々。 …

まだ手を繋げないふたり。 もどかしい想いは影に託して。 ――いつか、その願いが叶うことを信じて。

お願いだから、私を幸せにするなんて言わないで。

即興文筆作品のなかからしんみりするお話をセレクト。 1話完結・1000〜2000文字程度なのでサクッと読めます。 執筆の様子はYouTubeチャンネル「文の華咲くところ」にて公開…

――真っ青な海を、二人占めできる場所に住むの。 ――誰にも邪魔されない。きっとそこは、天国よ。

夜に帰るサラリーマンの俺と、夜に出かけるホスト。隣同士の部屋に住む俺達は、いつも挨拶だけを交わす日々を送っていた。...ある日、隣が空き部屋になるまでは。

「TikTok小説家とコラボ【1分で読める創作小説】に挑戦しよう！」への参加作品集。１０００字程度の短いお話です。

その気配を感じる人も、感じない人も――誰もが毎日、必ず会っている「魔」がいます。それは、睡魔。 桐人の前に現れるのは、「夜」という名前をもつ睡魔、ノッテでした。 会えたと思ったら…

空の色が変わるたび、思い出が増え、想いが深くなる。 青からピンク色に染まった空の下で交わした想いは、 ほんの少しの悪戯で、甘く切なく心に残る。 空を見るたび、二人の時間と思い出が…

40度の8月、僕たちは約束の海へ来た。 ビーチパラソルを立て、二人きりで眺める海。けれど、聞こえるはずの喧騒も、寄せては返す波音さえも、どこにもない。まるで時が止まったかのように…

暗闇にうずくまる少女の前に、謎めいた紳士が現れる。ランタンを頭部に持つその人物は、少女を迎えに来たという。 ささやかで切ないふたりの一幕。

君はその言葉を置いていった。キッチンに残された僕は、ひとり考える。切ないけれど、柔らかいエンディングです。 （３分で読めるショートショート） お題『冷蔵庫』で書きました。 …

人間が嫌いだった僕に、たったひとりだけ好きな人間がいた。 同じクラスのAくん。 何も特別なことなんてない、小さな学校。 ただ、あの日僕たちは、ひとつだけ約束を交わした。 ――…

デートでやらかした男。一日をやり直せる時計を手に入れて、人生の歯車が回りだす。

少年フールと少女ラッフィーのあいだには、小学生時代からの男女を超えた友情があった。 フールがラッフィーに抱いてしまった特別な感情と彼の決意とが、二人を離れ離れにしてゆく。 大…

　普通の女の子の、何気ない恋のワンシーン。 　短編読み切りです。

ともに平穏にくらしていた三人の幼なじみの柊太、風歌そして僕。 それが十代の後半に、とある出来事で暗転してゆく。 不確定の事実に翻弄されながらも、投げ出すことのできない人生を思…

人生でいちばん好きだった人と離れた後の記録。掌編小説であり詩でもあるような作品です。 エッセイより私小説に近いと思い、このジャンルにしました。 普段はあまりこういう文章を書きませ…

誕生日には一緒にケーキを食べよう。 何ケーキがいいかな。君の好きなチョコケーキにしよう。 ふとした日常の大切さ、その暖かさ、幸福を知る人に贈ります。