「財布もねえ 短編」を含む小説

とある公立高校の文芸部の男子部員、冬樹は小説の執筆に難儀していた。 冬の寒さにかじかむ両手。耐え切れず、自販機で温かい物を買いに向かった彼は、そこで飯島明音という先輩部員が落とし…

世はキャッシュレス決済時代。 スマホやカードひとつでスマートに買い物ができる、小銭入らずの財布メーカー泣かせのあんちくしょう。 飢えと渇きを満たすために訪れた、欲望の渦巻く眠ら…

伏見狐奈《ふしみこな》は十狐神社にお礼参りに来ていた。賽銭箱の前で財布の中を覗き込んで、諦めて10円を賽銭箱の中に入れる。10円の賽銭から始まる物語 十狐神社は以下のご利益があ…

末っ子である第六王女アストリーヌは、完璧な姉たちとは違ってお淑やかとは程遠い生活を送っていた。 そんな自分に舞い込んだ縁談の条件は、優雅な王女であることを証明する「試験」。 絶…

　時は、2047年の日本。 　様々な技術が今より少し発展した世界。 　 　社会生活においては、指紋や虹彩の生体認証にて決済が行われ財布も電子端末も必要なし。 　医療に関しては、細…

主人公は落語「死神」が好きな男。飲む打つ買うの三拍子の揃ったクズ男に付き従う妻。ある日酒屋で角打ちしていると、奥から店主の婆さんがチンチロで飲み代をタダにしてやると言う。条件はゾ…

　スタンリ伯爵家の令嬢マリアーヌは、ある日うっかり街で財布を落としてしまった。 　財布の中には、銀行のカードが入っている。誰かに拾われて使われてしまっては大変と慌てて銀行へ。 　…

文学賞の没作です（「小説でもどうぞ」―2022年3月）。 書き直してお送りいたします。 主人公が立ち寄ったお店では、「ウソ」が提供されます。 果たしてその「ウソ」とは。 …

短編＋掌編 ＃笑う死体 　…殺人事件の現場で、捜査する刑事は笑う死体を見た。 ＃人権を置いていきます 　…去っていく彼女を追いかけレストランの外へ出ようとする―― 　　あ、お…

建設中の坂城隆士の自宅のブルーシートの下から元暴力団団員の男の銃殺体が見つかった。その男はなぜか中身は空っぽで真ん中に穴が空いた財布を所持していて氷川はそれが気になる。そして捜査…

雪に覆われた韓国安山市老敵棒の公園で、近くの工場で働くウズベキスタン人の男性が遺体で発見される。 全身にやけどを負った被害者の財布の中には、一片の紙が残されていた。 「九時十分。…

　俺は自他ともに認める浪費家だ。気になったものはすぐに買ってしまう。部屋にはそんな戦利品が山のように積まれてて、友人も呆れるばかり。 　そんなある日、俺は怪しげな老婆に呼び止めら…

　ある朝、財布を盗まれた。お気に入りのコートのポケットに入れておいた財布だ。 　それ以来そのコートを着るのは止めたのだが、その話を友人にすると「面白そうだから、そのコート私にちょ…

通りすがりに、たまたま見つけて立ち寄った魔法雑貨の店にて、　黄土色のショートヘアに、まるで人形のように美しい紫色の目をした久世理人《くぜりひと》は、吸い寄せられるようにショーケー…

胸をもむことに全力な美少女と、胸が大きい以外は普通な主人公の百合。 ※短編で書いた一万文字くらいが二人の話で、それ以降が三角関係の話になります。

「お疲れ」 「え？」 　ジュースを差し出すと、一瞬キョトンとした顔をしてから、パッと目を輝かせた。 「やさしいじゃん！　ありがとな！」 　バイトをすることも彼が選んだことだから、…

　財布を失くしたシマダに起きるハプニングとは？

貯金箱がいっぱいになったので開ける話