「歌人」を含む小説

恋ってしますか、それともしない人ですか。 英語の接頭辞「a」は否定を表すもの。 たとえばAromantic（アロマンティック）だと、他者に恋愛感情を感じ「ない」人。 Asexu…

万葉歌人はぼんやり生きたふりをしていた件の続きです。 主人公 秋津翔祐は難波宮で妙な体験をする。 そのことが発端になり現実と夢？の間を彷徨うことになる。 万葉集にも出てくる あ…

「きみは幸せでしたか？」 この一文、変だと思いませんか？ 三鷹博士が、この一文について考察します。三鷹博士の「きみは幸せでしたか？」考察 ここは、三鷹万物研究所の1室である。…

女性に興味がなくて和歌一筋だった貴晴（たかなり）が初めて惹かれたのは大納言（上級貴族）の姫だった。 だが貴晴は下級貴族だから彼女に相手にされそうにない。 そんな時、祖父が話を持ち…

舞台は大正時代、帝都大学。 眉目秀麗、秀才である 立科永 （たてしなえい） 。 自信家で高飛車である彼は、大正デモクラシーに明け暮れていたが、 同輩に暴行されたことを切っ掛けに…

赤子の頃から、蓮花の如き薫りがするからと馨子（かおるこ）と娘は名付けられた。 父は著名な歌人の清原元輔である馨子はすくすくと成長する。後に、結婚はしたが。馨子は夫と不意の事で別れ…

私に降り注ぐ　短歌の雨を書き留めました

月ごとの短歌まとめ、短歌条例、企画に参加した短歌などを載せます。

第3回「短歌の秋」テーマ「濃さ」 ゲスト歌人　郡司和斗さん

百人一首にも採られた歌人曾根好忠は生前その前衛的な歌風を理解されずに一生を送りました。 その曾根好忠が主人公となり、平安朝の謎を和歌をもって解き明かす歴史ミステリです。

「短歌の秋」 テーマ「光」ゲスト歌人　 宇野なずきさん

短歌の秋　テーマ「赤」 ゲスト歌人　岡本真帆さん

第一話の「俊恵、危機一髪！」は鴨長明『無名抄』の現代語訳です。 源頼政の和歌による歌物語です。 歌物語なので史実ではなく歌を元に作った創作です（昔の作品を現代語訳したものを除く…

浦の島子との異類婚が破綻した海神の娘は、水江の浦の島子を詠んだ歌人に興味を持ち、常世へ招き寄せるが。 『万葉集』九巻一七四〇、一七四一「水江の浦の島子を詠む一首」より 初出：…

俳句・短歌×探偵もの（まともなミステリは期待しないでください） 昔出した同人誌に書いた小説です。

歌人・在原業平の末裔である在原元貞（ありわらのもとさだ）は、長く赤貧洗うがごとき暮らしを続けている貧乏貴族であった。 両親を亡くし職も失い、さらには下世話で無遠慮な近所の眸に耐え…

現代で文筆業を志していた青年が地震をきっかけに関東大震災後の鎌倉に転生してしまう。古都鎌倉の古き良き暮らしを破壊する近代化の波、昭和恐慌、軍国主義へと続く苦難の時が迫る。伝統の日…

東京都調布市の「天台宗別格本山浮岳山昌楽院深大寺」。歌人である作者の住む、深大寺周辺で起きた摩訶不思議な体験と、連綿たる時代を超越した執心の物語。

二・二六事件の反乱軍幇助により禁錮刑に服した父・瀏ゆずりの孤高の生涯を貫き、のち、女性歌人で初めて日本藝術院会員になり、さらに宮中歌会始召人に選ばれた先覚者　＜全10話＞

延長八年、国司として土佐に赴いた歌人、紀貫之は、ある夜夢を見る。 その時、僧は貫之のいる国府に念を送り……。 歴史をもとにした短編の伝奇小説です。