「ホラー風味、でもホラーじゃない」を含む小説

満月の綺麗な夜、「わたし」の前に突然現れた青年は、「わたし」へと六つの〝優しい幽霊の話〟を語り聞かせる―― ＊「『女性向けマンガ原作』コンテスト(不思議・ホラー部門)」への応募…

幼女が暇を持て余しているので、ひな人形は仲間を呼んだ。 よくあるネタです。 KAC2025 お題「ひなまつり」

尾口　万葉は毎日のように別れた恋人である霧夜の夢を見ていた。翌日に長年の親友である依子と一緒にカフェを訪れる。万葉は依子に不意に霧夜がよく夢に出てくると打ち明けた。 が、依子は顔…

姉が失恋した。紹介されるまで至っていなかったから、相手がどんなヤツかは知らないが、二股していた上に捨ててきたそうなので、まあ、碌なヤツではなかったのだろう。ただ、家族にそろそろ紹…

ソラン王国のウィーンレイ公爵令嬢であるスサンナはある日に何者かに襲われて重傷を負ってしまう。 ふと気がついたらスサンナは幽霊になっていた。 そうして彼女は倒れた自身を抱きかかえ、…

故・藤尾瑛臣氏の晩年作品。 後輩である幻想作家の絵國淑哉による解説付きとなっている。 ＊ 作品初出　同人誌『玉紫‐ 藤尾瑛臣綺譚集』（2016年） 著者である架空の作家「藤…

サイバーホラー短編。一見よくあるチェーンメール、そこに潜む「本物の呪い」とは。 引き籠もりハッカーの霧山真直（きりやま・ますぐ）は、オカルト雑誌編集者の西園寺護（さいおんじ・ま…

梶野カメムシ氏主催の自主企画「〘蠱読〙十倍盛り〜1400字お題小説〜」参加作品……のつもりが、到底1400字に収まらないのが判明して、いったん熟成させたのち（つまり何か月か放置…

勉強に励むべく下宿を訪れたジュディ。ところがその家には幽霊が出るという話を聞く。気にせず勉強する彼女だったが……。

別荘で制作に励む画家。しかしそこにはガイコツもいた——。

観測されることにより存在し、 観測されることにより拡大し、 いずれそれは全世界に波及する。

昔から人には見えないものが見えていた。 そうして、そういうものに狙われる体質だった。 特殊な「体質」を持つ高校生、焔圭太が記す、奇ッ怪な事件簿、開幕。 ※流血、死亡表現あり。…

今日はハロウィン。 この日の夜だけはあの世とこの世の境目が開く。 真夜（まよ）は友人の亜希と２人で魔女やお化けのコスプレをして、夜の街に繰り出した。 だが、亜希とはぐれ、真夜は1…

六畳四冥は、祓い屋として 生まれた頃から他者と違う不思議な力が備わっていた。 【米読み】 それは常世の亡者たちのうめき声を目視できる能力だった。

感染症で世界が終わる。 よくある話だ。 で、それが、噛まれたひとが同じようにひとを襲う化け物になる。 これも映画でも小説でもよくある設定だ。 ここ。いまの日本に似たここでも、そ…

一年前、心の中に種を植えた。 ゆっくりを、丁寧に世話をしてきたそれは、咲かせられなかった。 失恋した少女と、中庭に現れた"深淵"の話。

フィンディルさんの自主企画「あなたの小説の方角はどちら？」への参加作品です。

黄色の看板を無断で赤く塗った兼田から事情聴取していた男は… KAC2024 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024～参加作品 お題「色」

　霊は見える者を選ぶ。 　霊は何かを伝えたくて人間に語りかける。 　霊が成仏できないのは、この世に未練があるから。 　霊はやり残したことを叶えたくて、それを叶えてくれる人間…