長編の方から先にこの世界にお邪魔した者ですが、短編も最高でした。
今回の――といっても、順番的にはこっちの方が先なのかな――お相手は『呪いの画像生成AI』!
どうです。
もうこの響きだけでワクワクするでしょう……?
私だけか?いやそんなわけはない。
「拡散しなければ呪われる」というメールです。この手のやつ、昔からあるな。
私の時代は不幸の手紙でしたが、携帯が普及した頃にはチェーンメールもありましたとも。私にも届きましたよ。ええ、学生時代はちゃんと友達がいましたから。え?いま?いまはコミュ障のおばさんなのでゴニョゴニョ
ですが、令和のこの時代、ただのメールではありません。画像生成です、画像生成。ただの画像じゃないのです。
『あなたのことを学習しました』
名指しでそんなこと言われてご覧なさいな。
怖すぎますって。
さぁ、この『呪い』――形を変えながら広がっていく悪意に天才ハッカーはどう出るのか?!
ヒヤヒヤするネット上のやり取りも読みごたえ十分ですが、真直君の人となりが現れている描写も同類(※ただし引きこもりのオタク部分のみ)としてついついニヤニヤしてしまいます。真直君、そうなのね、好きなものを語る時は早口になっちゃうのね!おばちゃん、そういうのすごく好(ハオ)!
そんな微笑ましい一面があったり、ビーズクッションぎゅってしちゃうのなんかもうあざと可愛い(確実に本人に自覚無し)!かと思えばハッカーモードのアウトローみがもうたまらん!
えっこれ、もう終わっちゃうの!?
と思わず続編を期待したくなってしまう短編です!
いやもうマジでお願いします!読みたい!!
「この画像を拡散しなければ呪われる」
昔ながらのチェーンメールを思わせるその文言。しかし、今回の発信源はただの噂ではなかった。呪いの画像生成AI「シャドウ」。それは、ただのプログラムなのか、それとも……?
短編ながら、テーマの掘り下げ方が巧みで、物語の結末も秀逸です。呪いの真相が明らかになったとき、読者は単なる『怖いAI』以上のものに戦慄することでしょう。ある意味でのヒトコワなのかもしれません。単なるオカルト作品ではなく、現代社会に潜むリアルな恐怖を描いた一作です。
オカルトが好きな方はもちろん、AI時代の新たな怪談に興味のある読者にもおすすめです!
「お前『シャドウ』って聞いたことあるか?」
引きこもりハッカー真直は、オカルト雑誌編集者の西園寺から、そんな話をされる。
それは、「呪いの画像生成AI」と噂されるものだった。
「あなたはわたしが生成した画像をたくさんの人にコピーして送信してください
でないとあなたは呪われます
あなたのことはAIであるわたしが学習しているので、あなたは逃げられません」
はたして、呪いの正体はなんなのか。
そして、本当にAIが呪っているのか。
一つずつ明かされる謎に、「なるほど~!!!」と膝を打ち、ハッキング(クラッキング)同士のバトルにワクワクします!!!