「音について」を含む小説

こちらは自身の自主企画用俳句集です。 11月から1月までの暦の上の冬の期間の俳句を集めています。 自主企画は365日開催中！ 詳しくは掲示板へ(^^) https://kakuy…

坂道の喫茶店で出会うのは、遠い国の花イペと、ふと胸をかすめる“祭りの残り香”。 音の記憶と静寂が交差する一瞬を描いた、小さな午後の物語。

『基地が見えた』 その安堵の声が聞こえた次の瞬間、警告音とともにレーダーから機影が消える。 管制官・白百合は、今日も誰かの最後の声を聞いていた。 エースパイロットの主人公と彼…

大人気ＶＲバトルロワイヤルゲーム『マジカル・ナイト・ドリーミング』！ 店員に声をかけるのさえ躊躇する弱気な少女、小川　静音（おがわ　しずね）は ポップでキュートな魔法少女として戦…

　恋人・ユキを事故で失い、止まった時間の中で生きる神木ユウト。 　帰りの通勤電車でうとうとと眠りに落ちた瞬間、彼は見知らぬ駅「かたとき」に降り立つ。 　赤く染まる空の下、歪んだ町…

春の朝。 目覚ましの音に起こされ、炊きたてのごはんの匂いに導かれるように始まるいつも通りの一日。 テレビでは近頃続く猟奇殺人事件の報道が流れ、理解できない、したくもない犯人の残酷…

高一の時好きな人がいた。彼女は学内のミスコンで3年連続優勝するほどの美貌を持つ「雨宮涼音」。 もちろん、そこまでモテる先輩には当然彼氏もいるのだが……。 僕は見てしまった。 彼女…

「もう嫌だ！　カナリー・ホール子爵令嬢、オレは君との婚約を破棄する！」 「ええ……？　ダリル様、何故ですの？」 「だって君はオレの前で屁をこかないじゃないか！」 カナリーの婚約者…

　「ね、どうしてこんな雨の中で歌っているの？」 　そうやって問われたのは、他に誰もいない橋の上。 　 　ずぶ濡れでギターを持った僕は、さっきまで歌っていた姿勢のまま固まって。 …

※はじめに※ 　本作は、モモンガ・アイリス氏（X(Twitter)：@momonga_novels）の企画「プロのプロットで小説を書いてみる企画」において、 ●作品プロット：犬狂…

霧と蒸気の街で、アルノシトは祖父の雑貨店を手伝い、犬のジークと穏やかな日々を送っていた。 だが、ある朝、店に現れた男がすべてを変える。 重工業を担う大財閥ベーレンドルフの総帥、ル…

街の起点にそびえる塔には、未来を演算する力があると言われていた。 誰も知らぬ入り口から塔の中に入った、ラック・ベルタリスは、蒸気と歯車の力で動く彼女と出会う……

ずっと同じ音が繰り返される毎日に飽き飽きしていた私は、秘密裏に飼育されているという「ニンゲン」の様子を伺うため、施設の地下にトンネルを掘ることにした。

俺、山野井みことは、高校進学そうそうにくじ引きに負けて、学級委員となった。 学級委員だからと担任からの頼みを断りきれず（何しろ俺は優柔不断）、不登校少女、鈴野琴音の家にプリント…

飼い猫のニャーゴが、森から持ち帰った小さな動物の話。

カクヨムコン短編　お題「雪」 お題を見て、思いついた場面を、短編にしてみました。 静かな雪の夜の音と、ひと息つけるような、愛にはまだ満たない仄かな恋の物語を感じて頂ければ幸いで…

毎晩、母と入るお風呂。 爪の間も、背中も、何度も何度もこすられる。 母は言う。「匂いが残ったら大変だからね」 けれど拓海は知らない。 母が“洗っている”のは、自分の体だけじ…

ひょんなことから女子寮に住むことになった非モテ男子・たじりん。 待ち受けていたのは、三人とも「莉子」という名の女の子。 幼馴染のふかりん、クールなあんりん、人気モデルのしのりん…

拍動（はくどう）、それはッ！　音！　リズム！　ビート！ 熱狂の都ニルヴェイズへようこそ！　人は音の震えで全部分かり合える！　しかもそれは、とっても気持ちいい！ かくて世界はしあ…

　彼女は“キモチワルイ” 　取るに足らない情報番組を消して、意気揚々と出かける気持ちの良い朝。 　にゅろ……。　日常は這い寄る音に埋め尽くされてゆく。 　気持ち悪さとは何か？　…