人生をもっと楽しく過ごすにはどうすればよいのだろうか。例えば、趣味にうちこむ、恋人を見つける。あるいは家族を大切にしたり、仕事に打ち込むというのも生きがいや充実感を得るひとつの方法だろう。小説は登場人物のさまざまな人生をちょっとだけ味わえる。些細な日常を描いていることもあれば、現実にはありえない変わった人生を描いていたりする。平凡でも特別でも人生に正解はなく、それぞれが素晴らしい。毎回そんな大袈裟なことを考えて作品を読んでいるわけではありませんが、今回、私の人生を楽しくしてくれたオススメ作品を紹介します。みなさんの日常の空き時間をちょっとでも楽しく過ごしていただけたら幸いです。
世にも稀な「幸運」のスキルを持つ冒険者の少年クルージと、「不運」な少女アリサが寄り添う姿にほっこり和み、人の幸せについて考えさせられます。
クルージの「幸運」は、自分と周囲に運気を上げる。一方、アリサの「不運」は自分と周囲の運気を下げる。お互いのスキルを相殺してようやく人並みの運に抑えられる。
クルージは、運に頼らない自分の実力で成功を掴むことで達成感や成長を実感でき、アリサは「不運」で弱体化させられていた本来のSSランクに匹敵する能力を発揮できて、助け合ってギルドの依頼をこなしていくうちに惹かれ合っていく関係が微笑ましい。
過酷な境遇にあって誰よりも辛いのはアリサ自身なのに、常に他人を助けようとする彼女の健気さがいじらしく、そんな彼女を幸せにしたいと努力するクルージを応援したくなってしまいます。
「幸運」だから幸せになれるわけではなく、「不運」だから不幸になるわけでもない。自分の道を自分で切り開いて、大切な誰かと歩む。そんな「普通」が何よりも幸せなことなのかも。
(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=愛咲優詩)
ひょんなことからクロスバイクを手にした初心者のアキラが、自転車好きのヒロイン・ルリから学ぶスポーツ自転車の世界が奥深い。
クロスバイクとは、マウンテンバイクとロードバイクのちょうど中間にあたる自転車のこと。ちょっとしたサイクリングにオススメな車種だ(ただし高額!)
サイクルショップの店員のルリは、客であるアキラにも塩対応な無表情クールな美人だが、バイクを語らせると止まらない!
ドロップハンドルと一文字ハンドルの違い、サドルの位置と前輪と後輪の関係、フレームの曲線の意味、カラーリングひとつとっても物語がある。
こういうメカニカルな話を聞くと男は何故か胸がワクワクしてしまうんだよね。
ルリもただの自転車マニアにあらず、自転車への愛と覚悟は生半可ではなく、軽く侮るとこちらが手痛い火傷をする。そんな冷たくも熱い一面にドキッとさせられる。
さらにスタンドやロック、ライトなどの周辺器具もこだわるとキリがない! もしこれ読んでスポーツ自転車の購入をお考えの方、お金の使いすぎにご注意を!
(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=愛咲優詩)