秀逸なレビューをカクヨム運営が選出して紹介する「これは読みたくなる! カクヨム名レビュー発掘会」。今年もやりますカクヨム甲子園篇! ”文学はキミの友達。「カクヨム甲子園2018」”応募作品に寄せられたレビューの中から、運営一押しのレビューをご紹介します。
応募数約500作品(8/8時点)と盛り上がりをみせるカクヨム甲子園ですが、実はまだ前半戦。魅力ある作品が毎日投稿されています。高校生のフレッシュな作品には、なかなかの刺激があります。まだ投稿作品を読んだことがない方は、この機会に作品を読んでみてください。高校生に触発されて、アイデアがあふれ出すはず!
最初タイトルを見たとき、「自虐ネタ的なエッセイか?」と思いましたが、読んで大後悔しました。誤解を与えるような物言いですが、いい意味で!
つづられているのは、女子高生のリアルなお財布事情です。
でも、「お金がない! もうダメだぁー」っていう、悲観なんてこれっぽっちもありません。
あるのは「ないんだったらどうすればいい?」という、ポジティブ思考のみです。
愛する人を失った悲しみは大きいけれど、その悲しみを乗り越えて人は生きていかなければならない……そして愛した人の本当の優しさを知った時、改めてその人の存在の大きさを知る……そんな言葉がぴったりの、現代ドラマ小説です。
人が多い場所ではなく、のんびりと静かな場所(自分の部屋や図書館など)で、この作品を読むことを私はおすすめします。そして悲しいけどどこか温かい……そんな気持ちにさせてくれる感動作です!
月明かりに照らされた丘の上――。
綺麗に照らされたその少女の姿が幻想的でした。
自分好みな世界観ということもあって、最後まで一字一句楽しませて頂きました。
綺麗すぎる少女の正体とは。
神秘的な魅力にとりつかれた主人公の結末は。
色々と想像させてくれるこの物語の真髄は、幽玄な舞台と残酷性だと感じました。
生贄という象徴的な冒頭と、付随するオチは、決して小説の中のお話だけではない。
現代の、そして日本の社会でも、この作品で自分が感じた残酷性は存在するのではないか、と思います。
素敵な物語をありがとうございました。
※「お化け企画」にご参加頂きまして、誠にありがとうございました。
にぎた
喘息の療養のため、高校2年生の半年間を田舎で過ごす。
東京では優秀な進学校に通い、将来を嘱望されていたが、
このちっちゃな港町で、今までと違う自分に出くわした。
いつも笑顔の彼女に惹かれていく心に私は嘘をつけない。
目指すべき大きな世界と、愛おしむべきちっちゃな世界、
そして純粋な恋心の間で引き裂かれそうな少女の心模様。
理知的で規範的な少女の一人称で綴られる世界は繊細で、
豊富な語彙によって緻密に組み上げられる文章が見事だ。
方言女子が可愛い。好きです。
純粋な、かわいいカップルのお話です。
多くの人が楽しめるでしょう。
でもこの作品、いわゆる王道のストーリーなのに、確かな個性があります。
さらっとストレスなく読めるのですが、作品全体に、この作者様ならではの瑞々しい感性が溢れています。ベタな恋愛ものになりそうで、そうなりません。そのバランスが絶妙です。多分、無意識にやっているのだと思います。
多くの人に支持される作品が書けるのは、こういう作者様なんだろうなと思わせられます。
先が読めない展開で今までにない小説です。
自分が当たり前に思っている幸せが他人にとっては違うことに気付かされる一冊です。
すごく続きが気になります!