ありがたいと、温かみを覚えることもあり。遠慮したいとうとましく思うこともあり。時がめぐれば、その思いがひっくり返ることもあり。それが肉親との間柄というものなのでしょうが。此岸と彼岸との境を超えてこられると、やはりぞくりとします。
本日は3月20日。ちょうど、春のお彼岸です。お盆と同様、生者が死者に心を寄せる時期です。逆に、死者はいつだって、自分が亡き後の、大事な生者の存在を、心配し続けているのかもしれません。シンプルな文章、描写から静かに、確かに伝わってくる恐怖。ドアの音の回数に、気をつけましょう。そう、今夜。