バーバリーカシミヤ
私はITの仕事に就く前、二年間ニットの企画部に入っていた。通称『ニッキャド』と呼ばれるものをペンタブレットで使用し、前身・後身・袖などを自動編み機に読み込ませるためのデータを作成する。
デザイナーは東京の人ばかり。彼らは週三回くらいしか会社にいないようだった。羨ましい……。
カシミヤはご存知のとおり、ものすごく高い。貴重な糸だから。
それにあたたかい。
バーバリーのマフラーを担当することになり、私はサンプルを自動編み機を使って編んでいた。もちろん本番同様、カシミヤ糸を使って編む。もったいない。
だから、編み損じたマフラーを頂いた。
バーバリーだとか高級ブランドと、他のブランド。何が違うか。予想できるのではないかと思う。
『タグ』の有無です。
タグがあるかないかだけで3万円、4万円と上乗せになる。馬鹿馬鹿しいよね。でもそれが現実。
バーバリーはご存知のとおりバーバリー柄が有名で、ジャガード編みという方法で糸を変更して色をつける。そういったものでサンプルができたら、東京のデザイナーへ送り、1stサンプル、2ndサンプルと重ね、2000とか3000とか編む。多くは作らない。被るのを嫌うからだ。
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