恋愛相談

 高校二年生の時。


「玄君〜? ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

「……あっ、洋平? どうしたん、二年の教室にまで来て」


 私と中学の時に同級生だった者は全員が一学年上だった。


「うん、ちょっとどうしても聞きたいことがあって」

「俺に? いいけど」


 お昼休みだったし、近くの公園にまで散歩してきた。


 洋平は高校三年生となってもどこかあどけなさが残る可愛らしいところがあって、そういう感じが好きな女の子にはモテる。中学生の時から付き合っている彼女がいて、確か洋平が中学二年生くらいの時からだから。


「四年!?」

「……そうなんだ、一体どうしたらいいのかわからなくて」

「んんー……」

「玄君、どうしたの?」

「洋平さ……んん……」

「え……な、なに?」

「夕華ちゃんのこと好き?」

「そ、そりゃもちろん」

「……うん……そうだよね……四年も経っちゃったか」

「うん……」

「……気付いていると思うんだけど」

「……?」

「多分、洋平は優しすぎるからそういうことしないんだろうけど……でもそれ、優しくはないよな?」

「……うん」

「だからさ、遅くとも卒業までには絶対にな」


 十年後。二人はした。


 解決できなかったそうだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る