好きが交じり合う時
好きだって、気づいたのは、いつだったかな……
最初はただ会えて嬉しいんだ、って思ってた。
でもね。会うたびに胸がきゅんっとして、じんわりあったかくなる。
会ううちに、藍斗君の事、好きだって気づいた。
そしたらバレンタインデーがあるじゃない。
これを逃したらきっとチャンスはないんだ。
だから私、がんばって渡したよ。
藍斗君、どう思うかな。
私と、付き合ってくれるのかな……
そう悩みながら、歯医者からの帰り道を歩いていた。
家が見えて、ほんの少し笑う。
扉を開けて、ポストを確認。
「っ!?」
ポストをのぞき込む手が、止まった。
そこには、
『藍斗より』
と書かれたカードが一枚。
どくん、どくんと心臓が鳴った。
胸のトキメキが、抑えられない。
そおっとカードを取り出して、すぐにソファーに転がり込んだ。
くるっと、裏返す。
『菜の花の君へ
まずはチョコ、ありがとう。
とってもおいしかったよ、すごいね!
返事になるんだけど。
僕も菜の花の君の事、昔っから好きです。
僕でいいのなら、どうか、付き合ってください!お願いします!!』
「っ……!」
涙がぶわっとあふれてきた。
何回も消しなおした跡がついたそのカードを額に当てて。
「良かった……藍斗君……」
いつもより、足取りは軽いけど胸が熱い。
藍斗君、来てるかな?
すると紺色の服を着た藍斗君を発見した。
うっ、頬が熱い。
藍斗君がこそっと耳打ち。
「僕達、付き合ってるってことでいいんだよね?」
私は間髪入れずに、きっぱりと答えた。
「もちろんっ!」
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