第4話スキル習得

 何時間経っただろうか?俺はひたすら叫び続けた。そして、遂にその時がやってきた。


「ここは?知ってる天井。やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼︎

戻ってきた‼︎」


 俺は泣いて喜んだ。看護師に凄く怒られた。

理不尽だー‼︎いや結構正当な気がする。それにしてもキツすぎた。いつも怪我ばかりして、痛いから痛みがなくなればいいのにと思って軽い気持ちでスキルを使ったのが良くなかった。次からはしっかり考えて使おう。まさかあんなにキツイとは。まだ震えが止まらない。何か気が逸れるものはないか?あ、ある。


「ステータスオープン」


      

        ステータス

       名前:新山緋色

       年齢:16歳

  スキル:修行空間、死に戻り、世界侵入、

      痛覚無効



 お、やった‼︎つねってみるか。痛くない。いやーいいなこうやって実感できるのは素晴らしいですね。もうあの空間のことは忘れよう‼︎うん‼︎そうしよう‼︎よし‼︎忘れた‼︎多分。なんかすげー疲れたし、休むかー。俺は、2日ほど休んだ。


2日後

 

 俺は、次はもっとよく考えてからスキルを使おうと思ったので休んでる二日間で、どんなスキルを習得しようか考えた。そしてついに、次に習得するスキルが決まった。早速let's go。


「スキル修行空間発動 指定スキル軌道予測」


プツン


修行空間『玉地獄』


「おー、普通に動ける。」


正面から玉が飛んできた‼︎


「あぶね!なんとか避けられた。」


と思ったら後ろから飛んできた玉に腕を貫かれた。


「痛…くない。」


玉が次々と現れて、壁に跳ね返ったり、玉同士で、ぶつかって跳ね返ったりしている。


次の瞬間には体のいたるところが貫かれて…。


最初に戻っていた。


俺は、また正面から来る玉を避けて後ろからの玉も避けたが違う玉に貫かれた。


また、最初に戻っていた。


俺は、10秒避け続けて貫かれた。


また、最初。


俺は、20秒避け続けて貫かれた。


また、最初。


俺は、ひたすら繰り返した。


繰り返して、繰り返して、繰り返した。


そして、俺は最初に戻った。


前から来た玉に貫かれた。


後ろから来た玉に貫かれた。


横から来た玉に貫かれた。


上から来た玉に貫かれた。


ひたすら貫かれた。


痛みはないが貫かれることに対する疲れといつ終わりかもわからない疲れにより俺は、発狂しそうになる程だった。


前後左右から来る玉を見ることでどのような軌道に来るか予測できるようになっていた。


ただ、予測することが遅く何度も何度も貫かれた。


足も腕も腹も頭も胸もひたすらに貫かれた。


俺は、貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。貫かれた。


何十日経っただろう?100日は、経った気がする。玉は、簡単に避けられるようになった。無意識に軌道を予測して今は1日ずっと避けられるようになった。でもまだ出れない。何故?


俺はひたすら避け続けた。


玉がどんな動きをするか完璧に把握できるようになった。でも出れない。なぜ?


玉が急に消えたりし始めた。


避けられない。


また、ひたすら貫かれた。


俺は、玉が消えても避けられるようになった。


何日も避け続けた。でも出れない。なぜ?


目を瞑っていても避けられるようになった。でも出れない。なぜ?


出れない出れない出れない出れない出れない。


おそらくこの空間に来て十年が経過した。


その間ひたすら玉を避けた。途中で、玉だけではなくレーザーや矢やけん玉や剣なんかが飛んできた。全て目を閉じていても寝ていても避けられるようになった。でも出れない。なぜ?


……年後


「出れた。やっと出れた。」


なんか避け続けたら出られた。それにしても長かったなー。すごく退屈だったぜ。でもクリアした!これでスキル軌道予測は俺のものに。


「ステータスオープン」



ステータス

       名前:新山緋色

       年齢:16歳

  スキル:修行空間、死に戻り、世界侵入、

      痛覚無効、軌道予測、

危機察知、回避、

足運び、半球睡眠、受け流し、

動体視力強化、魔力操作、

      肉体操作、身体強化、跳躍


    

 なんかめっちゃ増えてるな⁉︎軌道予測を習得する過程で違うスキルも習得できたのか⁉︎頑張った甲斐があったな!めっちゃ嬉しいぜ!


「今日も来たよー‼︎」


 楓が俺の腹目掛けて飛び込んできた。スキル危機察知が発動したので、俺はスキル軌道予測と受け流しと肉体操作を発動して楓を怪我させることなくベットに寝かせることができた。


「え?すごい‼︎なにが起きたの⁉︎なんか緋色が隣にいるー‼︎」


「おー‼︎すげー‼︎効果がある。」


「何の話?」


「何でもないよー。」


その後少し話して楓は帰って行った。


これで、最低限俺がやりたいことの準備が整ったかな?


世界停止


ミカちゃんの修行空間解説部屋

名前:『玉地獄』

説明:ひたすら飛んで来る玉を避けてください。

…年間避け続けることができたら出られてスキル:軌道予測を習得できるよ。

*玉以外も飛んでくるよ。


そして、世界は動き出す。


俺がやりたいことができるか、試してみるか!

そこら辺にあった漫画『食パンだって恋をする』という漫画を手に取りスキルを発動することした。


「スキル世界侵入発動 指定世界『食パンだって恋をする』」



世界停止


ミカちゃんのスキル紹介部屋

スキル:世界侵入

効果:指定した世界に侵入することができる。その世界に入ってる間は、緋色の世界では時間が経たない。

*存在しない世界には入れない。


そして、世界は動き出す。

















そんな世界は存在しません。

存在する世界を選んでください。


「え?嘘?ふざけてるとかじゃなくて?マジで?やばすぎる⁉︎もしかして俺ミスった?いや違うか?たまたまこの世界が存在しなかっただけか?きっとそうだ‼︎」


 俺はここに来てやりたいことができない可能性に行き着いてしまった。








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