第19話 教授のメモ書き
サンプル 第一王子
ベース:真面目?、卑屈、プライドが高い
幼少期からの教育により『出来て当然』を強要されていた可能性。王家の教育方法が王子と合っていないので個人に適した教育方法の選出を提案する。
出来ない場合「何故この程度のことが出来ないのか」「王族として出来ないでは許されない」等とある種の脅迫、圧迫教育をされていたので、押さえ付けられていたものが教育係の居ない学園で自由を感じてはっちゃける傾向である。
王家の義務を植え付けられる過程で、何故自分だけがこんなに大変なのだと考えている。好きで王子に産まれたんじゃないと思いつつその生活がいかに贅沢であるか理解はしていないだろう。一流の品々を持つことを当たり前だと思っているところが彼の思慮の浅いところだ。それを外に出さない程度の分別はあるようだが教育過程で特権がある故の傲慢さとプライドの高さも学んだようだ。
なお、婚約者については優秀であるが故にプライドを刺激されて劣等感を感じているようだ。受け入れて上手く付き合う寛容さが無い。
結論として、王家の教育は合う人には合うが人を駄目にすることの方が多いと感じる。器が小さい第一王子に王は無理であると筆者は思う。
王子がマリア嬢に対して『幸せホルモンの分泌』を感じた理由。
根底に、先ずは『自分を理解してほしい』があり、寂しさや孤独、辛さがある。
先に『王子』が来ることで誰も『自分を見ていない』と感じている。王子だから、王子なら、と理想を押し付けられ、誰もが『理想の王子』を望み、個人としての自分に興味がないと思っている。
そこに毒のように染み込む「貴方は頑張ってる」「辛いならそう言って良いんだよ」「貴方は貴方、私が話してるのは王子って人じゃないわ」というセリフである。他にもあるが、だいたいは王子にクリティカルヒットする言葉なのは変わらない。
因みに、セリフについては筆者が要約したもので、マリア嬢の言葉をそのまま書く気にはならなかった。
王子は初めて『理解者』を得たような気になったのだろうが、言ってることはただの甘やかしであるため『彼女と話すのは楽しい』という気持ちは、怠惰への入り口である。
「頑張らなくて良いんだよ」は、王族に言ってはならない。休憩も休息も必要だが、王族が頑張らない状況は国として終わってる。
ただ、人は基本的に怠惰な生き物なので、一度知ってしまった甘えの心地よさを抜け出すことは困難を極めるだろう。
それを恋等という脳の誤作動と勘違いしている状況では更に難しい。
何故なら彼らは興奮状態であり、それを幸せだと勘違いしているからだ。邪魔しようとすれば『恋のスパイス』として益々強固な思い込みとなるだろう。
総論、放置が一番効く。『皆が生徒という平等な場所』という学園の特別感の中でしか成立しない状況なので、卒業後に望んだ未来が消されていると気がつけば正気に戻るのではないかと思われる。
結局、彼は自分が一番大事であり、自分の地位は揺らがないという慢心と全てを手に入れられるのだというある種の万能感に染まっているだけの小物である。
思い込みって、怖い。
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