第57話 あんまりもめごとに首を突っ込まないでください
「ブルーさん、あんまりもめごとに首を突っ込まないでください。」
「ごめんね、ラムサス。」
にっこり笑うと歩き出す。
トビーは相変わらずガクガク震えたまま立ち尽くしている。
「あーーーもぅー。」
ブルーはトビーのところまで行くと、ぐっと手を握る。トビーは大粒の涙を流している。
「え?」
「ほら、いいから。ラムサスくん、とりあえず一回宿屋に戻ろうか。」
トビーは無言でブルーに引っ張られていく。
「ちょっと、ブルーさん。余計なことに首つっこまないようにお願いしたばかりなのに。」
「ごめんってば。」
宿屋に入ると、ブルーはラムサスに一人で冒険者ギルドを探すよう指示を出した。
ラムサスは非常に不服そうな顔で部屋を出ていった。
「ほら、脱いで。」
トビーは放心したような表情でブルーを見上げる。
「ああ、もう。上着脱いで。さっきので破れちゃったでしょ。」
ブルーは荷物から小箱を出す。花柄のついた小箱はソーイングセット。ブルーは手早く予備のボタンを出す。
トビーはのろのろと上着を脱ぐ。肌着の隙間から傷やら痣が見える。ブルーは毛布でトビーを包むと、上着をチクチク縫いだす。
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