概要

聖夜の丸善、積み上げた画集の上に、私は黄金色の絶望を置いた。
「疲れた時にこの本を読むと、世界が少し違って見えるかもしれないよ」

好きな彼から教わった、梶井基次郎の『檸檬』。
クリスマスの喧騒の中、私はその一冊を抱きしめ、幸せそうな彼と彼女のあとをつける。

妄想の彼が囁く愛の言葉と、目の前で繰り広げられる残酷な現実。
張り詰めた心の手から、文庫本が零れ落ちたとき――。

孤独な魂が放つ、もっとも美しく、もっとも不穏な「メリークリスマス」。
梶井基次郎『檸檬』へのオマージュを込めて贈る、短編サイコスリラー。

Image Song: Fukuhara Kimie - "OMOI OMOWARE"
https://www.youtube.com/watch?v=jB712efR8Io

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