「見る前からつまらないことが確約された映画のように、俺は今日も朝を起きる。」
そんな乾いた主人公の独白から始まり、
”見つからない”答えを探す時間が始まる。
作者様らしい比喩が重ねられており、読みづらさを感じる方もいるかもしれない。
ただ、この比喩が毎度お洒落なのだ(笑)
内容的には暗いようにも感じるが、それだけでないのは話が終始夢の木のモチーフとして一貫しており、暗さを感じる前に落ちてきた言葉に目を奪われるからかもしれない。
そしてこれはどこか、身近な話にも感じる。
大きな夢の木は、誰の中にでもあるものなのかもしれない。
その木から落ちた葉の色は、それぞれ違うとしても。
信号が青だから歩き出す。
誰だって、そうする他にない。
それでも彼の言葉は、静かに舞っている。
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