全滅寸前の戦場から始まる、重厚なSF戦記。
ムーバブル・ギアの戦闘描写は迫力十分で、一気に引き込まれる。
本作の核は、感情と記憶を失った主人公イズマの存在。
「命令に従う」ことしかできない彼と、夢や願いを語る仲間たちとの対比が非常に印象的だ。
特に、ロイ隊長が任務放棄を決断し「生きろ」と命じる場面で、
物語は“戦争”から“生き方”へと大きく舵を切る。
それでもなお意味を理解できないイズマのズレが、物語に強いフックを生んでいる。
この先、彼が“自分の意思”を持つのかどうか――
続きを読みたくなる導入として、非常に完成度が高い一話。