民俗学の准教授・絃聡一郎を主人公として、幽霊の帷繭をヒロインとした誰にも止められない(止めようとする人は現れましたが)二人だけの絶対零度の純愛ラブストーリー。
――と言うと、人間×人外モノと思われるでしょうか。
この物語を世間に蔓延るラブストーリーとは一線を画した、ユニークで唯一無二の輝きを放つものとしているのは、物語を通して主人公の『思想』を叩き込んでくる点でしょうか。ごく普通の人間の感覚とは異なる(のではないだろうか)聡一郎の極まった潔癖症は、慣れていない序盤こそコメディ要素のようにも読めますが、この徹底的で一貫した聡一郎の姿勢は、慣れてきた頃にはある一種の諦めすら生まれてきます。おそろしい主人公です。
そしてそんな主人公をこよなく愛するヒロインの繭もまた不思議な存在であり(幽霊という時点で十分不思議な存在ではありますが)、これはコメントで茶化してはいけないなと思わせるような熱愛っぷりを見せてくれます。
この狂愛について語り合いたくなったのでレビューを書きました。ぜひ、ご一読ください。
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