ラブコメ部分とスポーツ部分、どちらもクオリティの高い小説です。
主人公は190センチを優に越えるという恵体の奈良裕。弱小のテニス部でキャプテンをしている彼は伸び悩んでいましたが、吉崎杏佳という美人のコーチに出会ったことで、その才能を開花させていく……というストーリーです。
テニスのシーンは詳細に描かれて情景がしっかりと浮かんでいますが、説明がくどくなく、テンポ感を損なっていません。
また、いいバランスでラブコメシーンが入るので、読んでいて飽きなかったです。
ところどころで、ヒロインの視点で物語が描かれるので、男女両方の心情を把握しながら読めるところもいいと思いました。
私はテニスの経験が全くないのですが、そんな私でも楽しめる作品でした。
【レビューコンテスト応募】
テニスのスキルを磨いて、オマケに恋愛も成就させたい。そんな一石二鳥が叶うまるで小説のような(いや、小説ですが)スポーツラブコメです♪
物語はダブル主演?の形式で展開する。
高校生テニスプレイヤーの裕(ユウ)の試合を観戦して、そのプレーに素質と才能を感じ、またその容姿に魅了された杏佳(キョウカ)が、鬼コーチとなって裕を鍛え上げ、インハイを目指す。
作者は、今はマッチョ弁護士だが、昔かなり打ち込んだテニスプレイヤーだったらしく、試合の様子は細かく描かれ臨場感あふれている。
そして、昭和チックな装いと道具を裕に使わせているのも、昭和世代の我々の共感とノスタルジーを想起させる。昭和〜平成を中心にテニス界に君臨した数々のプロテニスプレイヤーの名前などにも懐かしい思い出が蘇る。
白熱した試合の描写の後にくる、二人のイチャイチャは、最初は初々しく、時には大胆に、最後にはもちろん‥‥
ここで発揮されるオンナゴコロの鋭い描写力は作者の得意分野である。
20万字を超える長編のようだが、それを感じさせない軽くノリのいいリズム感であっという間にエピローグまで来た。
テニス用語がわからなくても大丈夫。そんな人はラブコメ中心に楽しめば良い。
心からおススメします!
【レビューコンテスト応募】
青春や甘酸っぱさというものを濃厚に味わえる作品でした。
主人公の裕はいまいち結果を出し切れないテニス少年。しかし、彼の才能を見初めた杏香による指導を受けて、その日から着実に実力を高めていくことになります。
そして、同時に接近していく二人の関係性。
杏香の距離の縮め方が、なんとも男心を絶妙に狂わせてくれるような、そんな「青春の美味しさ」を堪能させてくれるものになるのですね。
彼女は裕が当然抱くことになるであろう「男の欲望」を否定するようなことはしない。でも一方で、それを全面的に受け入れて裕を溺れさせるようなことはしない。
いい感じにお預けをしつつ、いい感じにちょっと叶えてくれるようなことをする。
その結果、「もうちょっと頑張ってみれば、この彼女ともっといい感じの状態になるのでは?」と、目の前にちらちらと「大人への階段」がちらつくようになります。
これはもう強烈に、脳内にはオキシトシンが溢れ、同時にテストステロンの分泌もさかんになり、肉体は急激な成長を迎えられることになるかもしれない。
そんな風に裕の日常はどんどん充実し、「目標」と「パートナー」を得ることによって着実にステップアップしてくれることになります。
「夢を叶えるまでは我慢」ばかりのストイックではなく、「しっかりと幸せな過程」を経ながら実力を高めていける。まさに理想の青春。
裕と杏香の恋愛模様。そして立ちはだかる才能の壁や、それでも前に進もうとする熱血展開。
甘酸っぱさいっぱいのスポ根とラブコメが味わえる、とても充実した一作です。
【レビューコンテスト応募】
埋もれた天才が、「その人」と出会ったその瞬間から、この物語は爆発的に動き出します。
本作の魅力は、何と言っても主人公・奈良裕の圧倒的な才能と、それを信じ抜く「その人」である杏佳の存在です。
努力か才能か。情熱か執念か。
2人はそんな王道のテーマに真正面から真剣勝負を挑みます。テニスプレイヤーでもある作者様が描くテニスの試合描写は熱く、勝負の緊張感に思わず拳を握りしめてしまうほどです。
その一方で、二人の距離感には甘酸っぱい青い春の香りがあり、読者を一気にイチャラブの世界へ誘います。緊張感と弛緩、ハラハラドキドキとお預けを行ったり来たりする2人が確実に気になりすぎてしまいます。
結果的に読者は、次から次へと画面をスクロールしてしまうはずです。(主人公のテニスウェアらしく昭和的に言うならページをめくる手が止まらない、でしょうか?)
スポーツ小説が好きな人はもちろん、「最近、夢中になれる作品に出会えていない」という方こそ読んでほしい一作だと思います。
気づけばあなたは、奈良裕の次の一球を、そして2人の恋の行方を追いかけているはずです。
もちろん、私も。
そして【レビューコンテスト応募】しちゃいます。
この作品を応援する意味を込めて。
本作は元テニスマンである小田島匠氏の視点が織り交ぜられた古き良きスポ根ドラマに令和のチート級主人公物語の要素が入ったラブコメである。
そう言ってしまえば、「何だ、よくある話じゃないか」と片付ける方もいらっしゃるであろう。
まあ、ここお座んなさい。
先ず、第一に登場人物に地に根の生えた魅力というものが存在しています。
主人公である奈良裕、なら・ゆう。一九〇センチ級の長身にサウスポーから繰出す強烈なサーブの化物のような逸材、でも所属高校が弱小。これが勿体無い。
そこに現るのがヒロインである吉崎杏佳、きょうかちゃん。彼女も女子テニスの元スーパー選手。W大の法学部の学生さん。
脇を固める面々も良いんですよ。敵(ライバルかな)ながら真司もカッコよくて、雄介も良いキャラしているんですよね。ホント。
流石、小田島氏のテニス選手としての知識から並みのスポーツものとは一線を画した説得力があります。
今作はそれらを改稿して、より解り易いラブコメに仕立て上げていますが、それでも巧いものです。
チート級主人公でありながら、学び恋をして成長していく。
私自身、ここで「『のたり松太郎』っぽいような……」とも思ったのですが、坂口松太郎ほど裕くんは破綻しておりません。
規格外の主人公が嵐を呼んで周囲を吹き飛ばしていく、という点はそうかも知れませんね。
ちょっと、いやけっこう大人向けなシーンもあるのでよいこはちゅういしてね!
でも、それも何処か昭和のラブコメっぽくあるんですよね。
全面的な勝利を描くのではないんですよね、負けてそこから成長していく。裕が階段を上るように強くなっていく誠実なスポ根です。
愛すべき魅力が詰まった素晴らしい作品です。
インハイ出場者・杏佳の視点から始まる物語が、没入感アリです!
女性プレイヤー目線で、主人公・奈良裕の試合を観察していく形。
奈良裕は、"伝説級の昭和ラケット"を使い、シャツをインした短パン。
そんなダサい装備。(なお、長身イ〇メン)
でもテニスやってると「こういう変なこだわりの人いたな……」とか、
格好も含め、 妙に納得できる違和感があります(笑)
プレイスタイルも今どきと違って、
"昭和のサーブ&ボレーの亡霊"みたいな感じ。
理屈では弱そうなのに、サーブだけで試合をぶっ壊していく。
杏佳の視点がいい感じで、ただの観客じゃなくて「ちゃんとわかる側」なのがいいです。
その分、奈良裕の異常さが少しずつ見えてくるのも面白いところ。
テニス描写は緻密な部分もありますが、
構図やキャラの動きのビジュアルがハッキリしているので、
未経験者でも追いやすいのかなと思います。
ちょっと❤なスポーツ漫画的な感じです!
羨ましいぞ、裕!🐱w
全体としては、くすりと笑えて恋愛色強め。
テニス描写も熱い。
作者様の構想的には「美人師匠に鍛えられて覚醒して無双する王道もの」とのことなので、 そこも含めて今後かなり楽しみです!🐱