概要
欠けたままで、閉じていた。
実家に伝わる古い和綴じの帳面には「かきのおと」とだけ書かれていた。
欠けた二文字を補えば財宝に辿り着く――そんな伝承を信じた友人と山奥の祠を訪れたとき、
風もないのに榊の葉が鳴る。
振り向くと友人は消え、壁一面の鬼の絵がひとつだけ増えていた。
証拠は残らない。だが確かに、何かが欠けた音を聞いた。
欠けた二文字を補えば財宝に辿り着く――そんな伝承を信じた友人と山奥の祠を訪れたとき、
風もないのに榊の葉が鳴る。
振り向くと友人は消え、壁一面の鬼の絵がひとつだけ増えていた。
証拠は残らない。だが確かに、何かが欠けた音を聞いた。
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