百合というものはいいものだ。可愛いものと可愛いものが、二つもある。これだけで素晴らしいのに、可愛いもの同士は時に爆発的な化学反応を起こす。まさに、可愛さのインフレーション理論と言っても過言ではない。
この小説はまさにそんな化学反応のお手本みたいな作品だ。記憶のない小さな魔女のサラちゃんを、彼女によって偶然にも召喚された小さなメイドのミアちゃんが甲斐甲斐しく世話する一コマ一コマがまさに可愛さの爆弾そのものである。プルプル震えるサラちゃんの手を引いて、一緒に買い物をしたり薬を作ったり。どのシーンを切り取っても、可愛さと尊さしかない。
その一方で、時に顔を覗かせる互いへの重たい感情。それもまた良いスパイスになっている。重さと可愛さ、二つを兼ね備えて最強といったところかもしれない。
この作品は『最かわ』すなわち、『最高にかわいいヒロイン』のコンテストに出品されるお話です。
つまり、このお話には、作者の『かわいい』が存分に詰め込まれているのです。
以前、作者が仰っておられました。
『小さな子供が一生懸命に頑張っている姿はかわいい』
と。
まさにこの作品がそうでしょう!!
とても小さな狭い世界観。
まるで箱庭のような森にひっそり佇む御屋敷に一人住む小さな魔女サラ。
人と接することが苦手で、吃音なので、言葉も辿々しい。
そんな人見知りの彼女が召喚したのは普通の人間ミア。
サラは『失敗だ』『返品したい』と口にします。
ですが、召喚されたミアは新しいご主人様の為に、とても一生懸命に、献身的に働く。そんなお話です。
ストーリーはミアのモノローグで語られます。
その語り口調がとても丁寧で、優しい世界観をさらに優しくつづられます。
散りばめられた伏線を回収するたびに心温まるストーリー展開は作者の本気が見て取れます。
まるで童話のような不思議で可愛らしい世界感。
まだ話は終わってはおりません。
しかし、きっとほんわか心温まる読了感へと導いてくれる。そう信じて、安心して読むことの出来る作品です。
とても。
とても、丁寧につくられた作者の力作。
どうぞ。
どうぞ、手に取ってお読みください。
推します!!
超お勧めです!!
連載当初から
「ご主人様がちびっこって萌えるわ~。突然現れた他人がお世話係としてぐいぐい距離詰めてくるのに動揺してわたわたしちゃってるの、かわいい~!」
と主人公のミアちゃんと一緒にきゅんきゅんしていました。
ちっちゃいのに「ひとりでできるもん!」とばかりに背伸びしてるご主人様、もうかわいいとしか言えない。
わたわたおろおろしながらもミアちゃんにちょっとずつ歩み寄り気を使っている様子もかわいいだけじゃなくて健気っていうか、人間性が「いい子」な感じがしてほっこりします。
近況ノートから、詳しい事情は分からないもののお忙しいようなのでレビューコメント書くのはもうちょっとしてからにしようと思っていたのですが
「明日から日曜日にかけては自分の時間が多くとれるはず!」とおっしゃっていたので完結まで耐えられず想いを綴ってしまいました(大丈夫かしら……)。
現在「2-3 街へ」までを読んだところで「おぉお、こんな展開になるなんて!」とびっくりして、さすがだなと尊敬の念が強くなりました。
かわいい日常系だけどちゃんと予想外なことがおきて「おっ」と思わせるの手練れですね。
(私なんかは「予想外」を設定しようとして「期待外れ」にしてしまうこともしばしばなので)
今作だけでなくどの作品でもいわゆる「ハズレ」がない。
好みで左右されることはあっても「品質」においてはいつでも「極上」なの本当にすごいです。
私も頑張ろうと気持ちを新たにしました。
素敵な物語をありがとうございます。
続きも期待してます!