くらーいヒューマンドラマ大得意の祐里さんの最新作です。こういう、女同士のドロドロ心情描写を書くのが本当にお上手です。月曜の朝でメール溜まってるのに、捕まって離れられなくなりました。
ストーリーは、主人公の真帆が、祖母が亡くなったために、東京(多分)から関西に帰省するところから始まります。真帆は母や祖母とは折り合いが悪く、気持ちが沈んでいますが、幸い、母の妹である由香里叔母さんが何くれと親切にしてくれます。ですが、由香里叔母さんは、真帆の父がずっと好きだったのに、祖母によって母と結婚させられたことをずっと恨みに思っていたのです。
そして葬儀の後に、早めに抜け出して祖母の墓に向かった叔母と真帆は、ちょっと常識では考えられない、突飛な行動に出ます。そこが本作のクライマックスですね。
長年にわたって、祖母や母に虐げられてきた鬱憤を一気に晴らした二人。ひどいことやらかしてるのに、どことなく読者の溜飲も下がり、読後感爽やかな不思議な作品でした。
これはよいです。是非お読みください。