月読峠で見つかった巨大な蛇の化石。その正体を知るには、とある少年と蛇が交わした約束を辿る必要があり……。
蛇であるとか人間であるとか災いであるとか。
変えられない事象がふたりの仲を引き裂くことになったとき。
離れたふたりは何を糧に独りぼっちの時間を生きるのか。満ちる月の光を浴びたときに何を思うのか。
昔と現代とで続いていく時間の流れを、言葉の重なり具合と神話的な側面とリンクするような事柄たちであらわし、今もなお形を変えて残る意思と願いを浮き彫りにする。
序章の世界観をスムーズに繋ぎつつ、蛇の化石という要素を深掘りするような物語には、胸が締め付けられるような想いと健気な愛情が感じられました。
素晴らしい作品をありがとうございました。