概要
生涯をかけて守ると決めた君を——
人に頼ることを知らずに生きてきた女子高校生・流羽瑠。
そして、風を操る青年・青樹。
守られることを選べなかった少女と、すべてを守ろうとする、不器用な風の青年。
交わるはずのない二人は、やがて同じ運命に引き寄せられていく。
失われた過去の記憶。
迫り来る脅威。
守ろうとするほど、距離は遠ざかり――
触れたいのに、触れてはいけない想いが募っていく。
それでも彼の風は、少女を守るように吹き続ける。
静かで切ない、不器用な純愛ファンタジー。
面倒なくらい切ない男に、
心を奪われてしまう覚悟のある方へ——
どうか、この物語を受け取ってください。
もし、
誰にも頼れないときがあったなら。
ふとした瞬間に風を感じたなら、
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!出会いは突風のように。想いはそよ風のように。出会った青年少女の淡い物語
物語は高校生・流羽瑠が異世界のエネルギーを体内に宿したことから始まります。
突風が吹いたように、流羽瑠の日常はあっという間に壊れていき、異世界の戦いに引きずり込まれていきます。
そんな中で出会う別の世界の青年青樹。
普通の女子高生だった流羽瑠は、この青樹との出会いと事件により、恐れ、悩み、葛藤していくことになります。
それでも、二人の間にあるのは、静かに寄り添う、そよ風のような関係。
そんな関係性のなかで、お互いが、自分の大切なものを見つけて行く。
世界と別世界の境界線を超えて、二人の旅がどこへ向かうのか。
青樹だけでなく、沢山の人に出会い、交流を深めることで流羽瑠が変わって行くのも…続きを読む - ★★★ Excellent!!!触れたいのに触れられないもどかしさ。繊細な心の機微に溺れるファンタジー
守りたい男の子と、守られることを拒んできた女の子。
そんな二人の「触れたいのに触れられない」という切なくも不器用な距離感に、胸のときめきが止まりません!
悠理さんの描かれる心理描写は本当にきめ細やかで、キャラクターたちの喜びや哀しみが、風のように優しく読者の心へと染み込んできます。
異世界の美しい情景はもちろん、現実世界から紡がれるリアルな日常との対比も見事で、読むほどにこの壮大な運命の行く末を追いかけたくなります。
誰かを一途に想うことの美しさを、あらためて教えてくれる素晴らしい物語です。
皆にも読んで頂きたい作品です🩷 - ★★★ Excellent!!!誰かを想うとき、風は雄弁に語る
まず主人公の流羽瑠(るうる)が薙刀部というところから、好感を持って読むことができました。
ある力を宿したことで、現実世界から風流国へ訪れることとなる流羽瑠は、その世界の住人である青樹(せいじゅ)に惹かれ、立場の違いから気持ちにブレーキをかける。
そんな心の繊細な動きがこまやかに描かれた物語は、普通の女の子が踏み入れていく幻想的な世界に一緒に飛び込んでいく心地がしました。
そして人の想いとはこうも切なく、そして美しいものなのだなとあらためて実感しました。
不器用だからこそ、そこに真実が浮かび上がる。
そんな正直さだけが獲得できる澄んだ世界観は、誠実に物語と向き合う作者の方だからこそ実…続きを読む