思わず二度見してしまうようなユニークなタイトルの本エッセイ。
内容の方も所々にセンスのあるユーモアが差し込まれており読みやすいですが、それでいてしっかりとリアリティも備わっているのが実に嬉しいです。
いや、ほんと……「一人の船乗りを育て上げるのって大変なんだなぁ」と思いましたし、洋上での生活が中々に過酷で、私ならすぐに音を上げそうとも思いました。
海老風呂よりも船酔いや睡眠の問題が非常につらそう。
そんな大変なお仕事ですから、なれる人も限られ、なろうと思う人も少ない、希少な存在なわけなんですよね。
この体験談の希少性も高まるというものです。
そして、漁業や海運業といった、船に携わるお仕事の方々に、改めて感謝をしたくなります。
船や海が好きという方も、あまり船に馴染みがないという方も、皆等しく楽しめるエッセイでした。
是非とも日々の生活の当たり前を噛み締めながら、本作をお読みください。