トニーの憂鬱①

眩しい光で目が覚めた。

どうやらベッドにいるようだ。

窓から日が差し込んでいる。


ゆっくり上体を起こして気づいた。

裸だ。

そして全身の筋肉痛らしく少し動かすだけで痛い。

更にひどい頭痛と吐き気もプラスされ頭を抑えた。


右手が何かに当たったので布団をめくると、金髪の裸の女が寝ている。


え!?誰この女!?


驚き過ぎてベッド横の壁に背中をぶつけた。


向こうに顔を向けて寝ており、長い髪が顔にかかっていてよくわからない。


まさかコレ、メアリーじゃないよな…


一瞬だけど、メアリーと同じ位の髪の長さで華奢な身体だった気が…


心拍が速くなるのを深呼吸で無理矢理抑えつけ、

恐る恐る顔にかかった髪を指で避けてみる。


…よかった、全然知らない女だ…


メアリーではないことを確認し胸をなで下ろす。



いやいや待て待て!

よくないよくない!!

なんで知らない女と寝てるんだよ!


そしてメアリーかもしれないと思ってしまった自分が情けない。


メアリーに手出しなんかしたら、フランからどんな目に遭わされるかわからないよな…


思わずつぶやいてしまう。


ベッド周囲には衣服や酒の瓶、グラスなどが散乱している。


筋肉痛の原因はこっちだな…


とりあえず衣服を着て、散らかったグラスなどを片付けながら思い出す。


昨日何があったっけ……


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