親への承認欲求という重い現実を、異世界ファンタジーの形式で描いた意欲作。健気にいい子であろうとする小学生の主人公の内面は痛ましい。転生先の妖怪町が無条件の肯定に満ちている分、現実世界の歪みが際立つ。帰還を選ばせつつも、主人公に逃げ場を残す構造は現在の危うさを示唆しているように思えてならない。癒しと逃避の境界を読者に問いかける作品であるように感じた。
漫画原作者として活動をされる、岡本梨紅様の作品。生まれたばかりの妹の影響で、寂しい思いを募らせる少女は、近所の神社に行くと――。これからの展開に期待しております。