上手く思いが言えなくて

ゆうちゃん

第1話 ぶつかり合う思い

「はぁ…今日も上手くいかないな。」

家族のこと、人間関係のことで色々と悩んでいた優来(ゆら)。

優来は、いつも自分の思いを誰かに伝えられることが出来ず、悩んでいた。

「もし、自分が思いを伝えてもどうせ無理だろうな…。」そう毎日思っていたのだ。

もし、伝えたとしても気持ちは一向に伝わらないだろう…と。

優来は幼少期の頃から人間関係などに悩まされていた。友達の輪に入りたくてもいつも仲間外れにされ、話すべきタイミングを失い、1人孤独になっていた。話しかけても、無視されてしまう。そんな毎日だった。

とうとうある日、優来は勇気を出して自分の思いを仲間に伝えてみた。

「あの…迷惑かもしれないけど、私もみんなとお話したいな。」

すると…思いもよらない言葉が返ってきてしまった。

「はぁ?うちらさー?ずっと今まで優来と話してきたけどさー、結局話通じ合わなくて疲れるんだよねー。」

優来は愕然とした。まさか、自分がそんな風に思われてとは思いもしなかったからだ。

でも、優来は

「そんな事はわかってる。私と話すと話が通じないって。でも、私はみんなと仲良くしたいの…その気持ちはわかるよね?なんでわかってくれないの!?私たち、ずっと友達って思ってたのに…もういい!」

優来はとうとう涙が溢れ出し、耐えられなくなった。

やっぱり私ってダメだ…お母さんともそう。私が勇気を出して言葉にして伝えても、ぶつかり合ってしまう。優来は当初、それは仕方のないことだ。いつかはわかりあえる時が来るだろうと思っていたが、それは叶わなかったのだ…。次はいつになれば自分の思いをわかってくれるんだろう。優来はモヤモヤとした気持ちを抱えながら日々を過ごすのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る