魔性野郎、異世界に行く

鴨そば新人

第1話 魔性野郎、異世界に行く

「うわっ! 何人殺したんだよこれ……人間も魔族も山ほど死んでるじゃんか」


 ――およそ300年前、ニッポンという異世界からある男がやって来た。

 黒の髪に黒曜石の双眸を持つ、どこか浮世離れした男。

 その男は切れ長の瞳を細めて言うのだ。「俺にはお前が必要だ」と。


「今まで色んな奴がオレを手に入れようとしたけどよ、オレのためにここまでやった奴は初めてだぜ」


 ニッポンからやって来た異世界人は、その異質な容貌と人を惑わす言動、そして何より魔力を持たぬという前代未聞の異常性によって、近づく人間を次々と誘惑していった。

 平民や騎士、魔法士、王族までもを魅了する魔性。

 性別も身分も人種も問わず、あらゆる人間を手中に収める異世界人の姿に、人々は必死に彼を求めるようになった。


 ――そしてついに、彼は禁忌を犯す。


「おいおいロレッタ、こんなことして良かったのか? オレはともかく、お前には輝かしい未来が待ってただろ?」

「……ユウマ。そんなの、あなたに出会った時点でもう手遅れでしたよ」

「オレのせいかよ。まっ、お前がいなかったらオレはとっくに死んでたしな」


 禁忌を犯した異世界人は、世界を恐怖に陥れた。

 人類の半数が死亡し、人類がこれまで築き上げてきた歴史や技術、社会は全て崩壊した。

 300年が経ち、人類が復活を遂げた現在でも、あの男は史上最悪の人物として語り継がれている。


 そんな人類の歴史の汚点が、私の目の前で笑っている。

 漆黒の髪に黒曜石の双眸。

 女神様の微笑みとは程遠い、挑発的で蠱惑的な笑み。

 まさしく、300年前の異世界人と同じ魔性。


 少年は地面に転がる死体を一瞥し、こちらを振り向いた。

 切れ長の瞳を細めながら。


「――やっぱり、オレにはお前が必要だ」


 この少年に出会ってしまったことが、全ての――。





「痛ってぇ! ……つか、ここどこだよ」


 ドサッと地面に落下する。辺りを見渡して愕然とした。森だ。

 ついさっきまで奢りで高級寿司を食べていたはずなのに、気が付くと寿司屋から謎の森に移動していた。

 何だこれ、幻覚でも見てんのか?


「チッ、薬でも盛られたか? 面倒くさいことになったな」


 立って少し歩いてみる。土と草の感覚が靴越しに伝わってくる。

 鼻を抜ける森の匂いも感じるし、耳をすませば虫や鳥の鳴く声も聞こえてきた。

 幻覚にしては鮮明すぎる。まさかこれ現実なのか。現実だとしたらオレはなんで突然森なんかに……。

 

 ――すると。


「ん?」


 ガサガサ。草むらをかき分ける音と、足音。そして人の声。

 まずい、誰か近づいてきた。

 

 何が起きたのかよくわからないが、突然謎の場所に飛ばされたというのは確か。

 そんな状況で現地の奴に接触すんのは流石にまずいだろ。逃げるか。だけどもう足音が近い。あーっもう何だよこの状況!

 硬直していると、目の前の草むらから人影が現れた。姿を見せたその人物を捉え……素っ頓狂な声が出る。


「――あれ、村の方かと思ったら違うようですね。迷われたのであればご案内しま……えっ?」

「……コスプレ?」


 目が合い、お互いに固まる。

 水色の髪に、黄色の瞳。やけに装飾の多いローブを纏って、背中に大きい杖のようなものを差している女。

 歳はオレより5つか6つ上――20歳とか21歳とかそんなところか。コスプレのような恰好をした若い女だ。

 

 ……ホントにどういう状況なんだよこれ。

 

 突然見知らぬ森に飛ばされて、現地にはコスプレの恰好したこれまた知らない奴。

 これまで何度もヤバい状況やイカレた状況を乗り越えてきたが、これは過去最高かもしれない。


「う、ウソ……こんなことって……」


 女は目を見開いて、がくがくと脚を震わせている。

 まるで化け物にでも会ったような反応だ。

 怯えた声を上げ、倒れるように地面に崩れ落ちた。


「おい! 大丈夫かよ」

「ウソだ……こんな、こんな……っ」

「チッ、錯乱してんな」


 女の背中を摩ろうと手を伸ばす。体に触れた瞬間――。


「こっちに来るなッ!」

「うがっ!」


 地面に背中から着地する。

 受け身が取れず、衝撃が全身に伝わる。

 肺から一気に空気が出て苦しい。

 

 とんでもない力でぶっ飛ばされた。あの女が腕で薙ぎ払っただけでだ。

 確かにオレはガキだが、だとしてもこんな、車に跳ねられたみたいに。

 ……こいつ、一体、何モンだ?


「はーッ、ハーッ、はっ、は……」

「痛ってぇ……」

「……あ。す、すみませっ」


 痛みが後を引いている。

 何とか気合で体を起こせば、女はこっちを遠巻きに見つめていた。

 パニックはいくらか落ち着いたようだ。恐る恐るといったようにオレの様子を伺っている。

 このまま硬直しても埒が明かない。距離を保ったまま女に話しかける。


「あー……いきなり近付いて悪かった。オレはユウマ、あんたは?」

「……ロレッタ」

「ロレッタか、良い名前だな。ところで……ここはどこだ? 突然飛ばされてきて何もわかってないんだ」


 突然飛ばされてきた。そう言った瞬間、ロレッタの体がビクッと反応する。

 脂汗が頬を伝い、固唾を飲み込む仕草が見て取れた。

 さっきの反応と言い、オレに怯えてるみたいだ。

 どっちかというと怪力のあんたの方が怖いんだけども、という言葉は飲み込んだ。


「……ここは、サタハ村の付近にあるマヨイ草の森です」


 まるで聞いたことがない。ニッポンからは相当離れてるみたいだ。

 だとすれば言葉が通じているのが妙だが、いきなり森に飛ばされてコスプレの格好した奴と会話してる時点で、もう何が起きてもおかしくないだろう。


「悪いが知らないな。オレはニッポンってとこから来たんだ、聞いたことないか?」

「……ええ、聞いたことがあります。よろしければ一度、近くのサタハ村に行きませんか? そこで私がニッポンについて知っていることを詳しくお話しします」

「おお、そりゃ助かるぜ。んじゃ、案内よろしく頼むよ」





 隣を歩く少年――ユウマを横目に見る。

 漆黒の髪に黒曜石の双眸、凹凸のない顔、そして彼が発した「ニッポン」という地名。


 間違いない。ユウマは異世界人だ。

 300年前、世界中を恐怖に陥れたあの男と同じ。


「うわっ、何だこの花……めっちゃ動くんだけど」

「…………」


 確かに容貌は異質だが、言動は普通の人間のようにしか見えない。

 きょろきょろと辺りを興味深そうに眺める様子は、ただの好奇心旺盛な少年だ。


 ……本当に、この少年が世界の敵なのだろうか。

 もし彼がニッポンからやって来た異世界人なんだとしても、あの男と同じように、あらゆる人間を魅了し世界を破滅させる魔性である確証はない。

 第一、異世界から人が訪れたという事例は、300年前のあの男の一件しかないのだ。

 異世界人が必ずしも悪であると決めつけるのは、早計なのではないか。


「(いや、正気になるんだロレッタ! 怪しく見えないということそのものが、彼の作戦である可能性もある)」


 深く息を吐く。頭がすうっと冷えていく。

 ……色々と論を並べ立てていたのは結局、行動に移さない理由を見つけたかっただけだ。

 一応部隊にS級救難信号を送ったが、ここは拠点から離れているからすぐには到着しないだろう。

 ユウマの正体や思惑は知り得ないが、異世界人である以上、このまま村に着いてしまえば村人が犠牲になってしまう可能性がある。


 ――ならば、私が今ここで殺すしかない。


「虹色のウサギいんだけど! おいおい馬が空飛んでるじゃねーか!」


 私にとっては虹色のウサギも空飛ぶ馬も当たり前の光景だ。

 しかし、異世界から来た彼にとっては馴染みのないものなのだろう。

 きらきらと輝く黒色の瞳から、そっと目を逸らした。


 背中に差した杖に触れ、身体強化魔法をかける。

 同時に機械探知をするが、異常なし。

 魔族のようにテクノロジーで身体改造をしている様子はないようだ。

 異世界人は魔力を持たないという伝承が本当であれば、魔法を使うまでもない。生身で殺せる。


 ――攻撃魔法を使いたくないだけ。そう私を責める声には蓋をした。


 首の骨を粉砕し、頭部を捥ぐ。決着は一瞬だ。

 ユウマの首に手を伸ばす。辺りの景色に目を奪われている彼の隙を突くのは簡単だった。

 細い首に指先が触れ――。


「なあ、この杖って何に使うんだ?」

「……えっ?」


 突然振り向かれ、ピタッと手を止める。

 ユウマは首元に当てられた私の手に不思議そうな顔をした。

 私の背後に回って、背中に差した杖を指でつつく。


「いやー馬鹿デカい杖ぶら下げてっからさ、何に使うんだろうって気になってたんだよ」

「え……あ、魔法を使うための物です……?」

「ま、魔法!? 魔法とかもあんのここ!? いよいよ何でもありだな……」


 興味深そうに杖の周りをうろちょろしている。

 「マジかよ」「魔法ってアリ?」「ゲームとかアニメの中にいるみてえだ」とブツブツ呟く声が背後から聞こえてくる。

 どこか楽しげなユウマとは対照的に、私は呆然と立ち尽くしていた。


「(何故、攻撃を止めた)」


 振り向かれたから何だ。声をかけられたから何だ。

 そんなもの無視して殺してしまえばよかった。

 今もそうだ。杖に夢中になっている彼の首を折り、殺すことなど容易いはずだ。

 魔力を持たないただの少年を殺すことなど、容易いはずなのに。


「(どうして、体が動かない)」


 ふっと視界にユウマが現れた。

 背中に手を組んで、覗き込むように私を見つめている。

 私に殺されようとしていることなど知りもしない、純粋で少年らしい笑み。

 好奇心に駆り立てられたような表情で、彼は口を開いた。


「何か魔法使ってみてよ」

「えっ……?」

「そりゃあ魔法なんてモンがあるって聞いたら、どんな魔法が使えるのか気になるだろ?」

「……こ、攻撃魔法以外でよければ」

「魔法の種類とかオレ知らねーし、何でもいいよ」


 私はユウマを殺さなくてはならない。

 女神様にお仕えする魔法騎士団の者として、世界の敵である異世界人を野放しにするわけにはいかない。なのに……。

 ユウマと目が合うと、何故か体が動かなくなってしまう。

 既に彼の術中に陥っており、洗脳によって殺意を抑えられているだけなのかも知れない。

 

 頭ではそう思っているのに。

 彼に魔法を見せるために、手が勝手に杖に伸びてしまう。


「……簡単な転移魔法ですが」


 杖の先を右側に向ける。ユウマの視線が自然と杖を追う。

 杖の先には、林檎の実った木が生えている。

 意識を林檎に向け――刹那。


「……えっ? な、おい、急にオレの手に林檎が」

「林檎をあの木からあなたの手の中に転移させました」

「転移って……」


 ユウマは目をまん丸にしてこちらを見ている。

 ……流石に簡単な魔法すぎたか。

 魔法を見たいと言って、基礎転移魔法を見せられても反応に困るだろう。

 困る、どころか落胆された可能性もある。失敗した。


 ……いや、殺さなくてはならない異世界人に落胆されたところで、別に構わないだろう。

 誰に聞かせるでもなく言い訳をした。


「…………」

「ユウマ、もっと別の魔法を――」

「マジかよめっちゃすげえじゃん!」

「……は、」


 興奮を浮かべた表情を向けられ、面食らう。

 私の顔と手の中の林檎。交互に忙しなく視線を向ける彼の様子に、落胆はない。

 落胆どころか、たかが基礎転移魔法を目にしただけで喜んでいるように見える。


「(幼い子どもでも使える簡単な魔法ではしゃいでいる……)」


 もしかすると、異世界であるニッポンには、魔力や魔法という概念が存在しないという伝承は本当なのかもしれない。

 私たちにとって魔力や魔法の存在はごく当たり前のものだ。

 しかし、もしそういった概念が存在しない世界から来たとすれば、たかが基礎転移魔法だとしても目新しく映るのだろう。


 むしろ、そうでないと説明がつかない。

 魔法を見て、何の他意もなく、ただ純粋に喜ぶ。

 ……そんなこと、この世界で生きている者には不可能なのだから。


「なあなあ、他の魔法はないのか?」


 ユウマの反応に戸惑っていると、期待した様子で声をかけられた。

 よほど、さっきの転移魔法がお気に召したらしい。


「他の魔法……」


 少し考えて、杖を振り上げた。

 離れないよう、ユウマを片手で抱き寄せる。

 彼の膝裏に手を回し、私の腕に座らせるような形で持ち上げた。


「うおっ、いきなり何……うわあっ!」


 片手に杖、片手にユウマ。その態勢のまま、上空に一気に浮上した。

 景色が勢いよく下に流れていく。

 木々を抜け、上から森を見下ろすことができるようになったところで静止する。


「……す、すげえ! 今オレ空飛んでるよ!」

「これも簡単な浮遊魔法ですが」

「これが簡単って……魔境か何かかここは」


 森を見下ろすユウマの瞳はきらきらと輝いている。

 先ほどから少年らしい姿は見せていたが、ここまで来るとまるで幼い子どものようだ。

 魔法を、自分や大事な人を幸せにできる奇跡の力だと信じている。

 何も知らない、純粋無垢な幼い子ども。


「うわっ!」

「……! ユウマ!」


 突然ユウマがバランスを崩し、下に落ちてしまいそうになる。

 身を乗り出して景色を眺めていたからだ。

 咄嗟に抱え直すと同時に、ユウマの腕が私の首に回される。

 そのまま、首をグッと引き寄せられ距離が近くなった。私の体と彼の体が密着する。


 ――バチッ。至近距離で彼の瞳と目が合った瞬間、心臓が奇妙な音を立てて跳ねた。

 禁忌の象徴。嫌悪するべき黒曜石の瞳。

 ユウマの、光すらも呑み込まんとする真っ黒な瞳を見ていると、ざわざわと心が落ち着かなくなる。

 忌避感を覚えているだけだ。そう言い聞かせた。


「焦ったあ……落ちたら洒落にならないぜ」

「……落としませんし、仮に落ちたとしても身体強化魔法をかければ無傷で着地できます」


 ユウマは「そんなこともできんのかよ!」と相変わらず楽しそうにしている。

 彼は私の首に腕を回したまま、とろけるような笑みで口を開いた。


「ロレッタ、お前すごいんだなあ!」

「――あ、」


 彼の言葉と、満面の笑み。

 この瞬間、ある記憶が蘇った。


『ロレッタは本当にすごいなあ! 私の自慢の娘だよ』

『わたしすごいのー?』

『もちろんだよ! ロレッタは100年に一度の大天才さ!』

『なら、わたしが魔法で魔族をやっつけるよ! そうすれば、みんな傷つかなくて済むでしょ?』

『……そうだね。もしロレッタが戦ってくれたら、魔法騎士団の人たちもすっごく喜ぶと思うよ』

『じゃあ……!』

『でもねロレッタ。いくら魔法の才能があったとしても、必ずしも戦わなくちゃいけないわけじゃないんだよ』

『どうして? だって私が魔法で戦えば、みんな助かるんでしょ?』

『もちろん、ロレッタが戦いを望むならそれでいいんだ』

『……でも、もし、魔法を戦うために使いたくないって、そう思う時が来たらね』

『来たら……?』

『その時はお母さんに言いなさい。相手が魔法騎士団だろうが、国だろうが、女神様だろうが、ロレッタの進む道を勝手に決めさせはしないから』


「…………」


 ――久しぶりに、母のことを思い出した。いや、思い出せさせられた。

 忌々しい異世界人に。世界の敵に。

 禁忌を犯した、史上最悪の魔性に。

 よりにもよって、こいつに、母の記憶を引き出された。


「……ロレッタ?」


 茶番に付き合わず、さっさとこうしておけばよかった。

 もはや、ユウマが善人か否かということは関係がない。

 例えこの少年が何の罪も犯していない無辜の民なんだとしても、300年前のあの男と同じ異世界人というだけで、生かしておくわけにはいかないのだ。


 私に身を預けているユウマが、不思議そうな顔でこちらを見ている。

 その額に、トンっと人差し指を置いた。彼の体に触れ、1つわかったことがある。

 魔力を持たず、テクノロジーで身体改造もしていない異世界人は、あまりに弱く、そして脆い。

 それこそ、額に置いた人差し指を少し押し込むだけで、頭蓋骨を貫通し脳を刺すことができるくらい。私とユウマの間には圧倒的な力の差がある。

 あとは、行動に移すだけ。人差し指を、ほんの少し押し込むだけ。


「(どうして、できない……っ!)」


 明確な殺意の裏で、未知の感情が蠢いている。

 その感情は、体の動きを止め、ユウマを殺そうとするのを阻止しようとする。

 この感情が私が自発的に得たものなのか、ユウマの手によって植え付けられたものなのかはわからない。

 しかし、この感情を理解してはならないと、本能が警鐘を鳴らしている。


 自分のために、仲間のために、世界のために、――母のために。

 今、ここで、ユウマを殺す。

 

 未知の感情など振り切ってしまえばいい。

 殺してしまえば、この感情の正体もどうでもよくなる。

 殺す、殺すんだロレッタ。魔力のない異世界人ごとき、簡単に殺せるだろ。数秒で彼の命を奪える。私にはそれができる。


 私の首に回された彼の手の感触も、私を覗き込むように見上げる彼の瞳も。

 空も飛べないくせに私に身を預ける、ユウマの私への信頼も。全て、どうだっていい。

 殺せ、殺せ、殺せ……!


「……っ!」

「ん? どうかしたか?」


 ……突然、叫び声が聞こえた。

 恐怖に染まり、この世の全てに絶望したような、狂気的な叫び声。


 聞こえた方向にあるのは――サタハ村?


「ちょ、どこ行くんだ……って、空飛んだまま動くなよ!」

「村の方向から叫び声が聞こえました! 何か起きたのかも知れません」

「叫び声なんて聞こえな……怖っ! 速すぎて怖いんだけど! 1回地面降ろせってもう!」

「喋らないでください! 舌を噛みます」


 ……いや、舌を噛んでそのまま死んでくれれば好都合じゃないか。

 というか今も律儀にユウマを抱えながら飛ぶ必要はない。

 手を離せば落下死させられる。


「ロレッタ絶対落とすなよマジで!」


 必死で私にしがみつく彼を見ていると、どうしてか落とそうという気がなくなってしまった。


 私はユウマを、殺さなくてはならないのに。

 殺さなくては……ならないのに。




ユウマ

性別:男性 年齢:15歳

身長:166cm 体重:54kg(結構ひょろい)

・突然異世界に飛ばされた、ニッポン生まれニッポン育ちの一般人……?

・最強どころかクソ雑魚だし、ハーレムも作らないが……300年前に世界を恐怖に陥れた、忌まわしき魔性の異世界人と同じ存在なのではないかとロレッタは警戒している


ロレッタ

性別:女性 年齢:21歳

身長:168cm 体重:61kg(結構ムキムキ、着痩せする)

・現時点ではわかりにくいけど、いちおう仏頂面美人敬語系最強格ヒロ……イン……


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