第十章 世界を創る素材
では、どのようにして「世界を創る」のか。
結論から言えば、その方法は、「自由でよい」のである。
なぜなら、その世界は、この宇宙の向こう側に存在するものだからだ。
もし、誰も共鳴しなければ、それは自分だけの世界となる。それでも充分良いだろう。
だが、もし誰かが共鳴するならば、その世界は、より広がりを持ち、より楽しいものになるだろう。
だから、自由に創ればよいのである。
さて、世界を創造するにあたって、まずは既存の神々の世界を参考にしていくのがよいだろう。
そのヒントは、すべてこの世界の中にあるのだ。
この世界は、数多くの神々の世界が重なり合い、詰め込まれたものだからである。
つまり、ありとあらゆるものがサンプルであり、カタログのようなものだ。
この世界に存在するすべてのものが、世界を創るための「素材」なのである。
人生における経験のすべては、「自分の世界を創るための素材集め」だと言える。
たとえ、人生の中で集められる素材が、この世界のほんの一部でしかなかったとしても、見たもの、聞いたもの、感じたものは、数えきれないほど存在する。
その中でも特に参考になるのが、軸のしっかりとした小説やゲーム、映画や音楽などである。
それぞれが独自の世界観を持ち、完成度の高い構造で成り立っているため、非常に優れた教材となる。
作品とは、この世界の人生を豊かにする根源でもある。
だが、世界を創るためには、素材を集めるだけでは不十分である。
明確な軸を立て、世界観を構築しなければならない。
そこで重要になるのが、「意志」である。
意志は、自分自身の経験によってしか形成されない。
とはいえ、最初はこの世界に重ねるかたちで、世界を創造することになるだろう。
ただし、この世界の法則になぞった世界観のみで構成すれば、再び「この世界に共鳴」してしまう可能性も高い。
一方で、この世界の法則から大きく外れた世界観を構築しようとすれば、その意志が弱い場合、世界は不安定なものになるだろう。
根本となる意志が定まっていなければ、それに共鳴した世界は、混沌としたものになりやすい。
では、どうすればよいのか。
人間は神のように、いきなり世界そのものを創造できるわけではない。
人間がこの三次元の物理世界にいながら、それでも「世界を創ろう」とするならば、まずできることは、一つしかない。
創造を想像し、想像を創造することだ。
要するに、この三次元の物理世界の中で、シミュレーションを創ることである。
もちろん、二次元でもよいのである。
これは実装でも完成でもない。
あくまで、思考実験として、創造する世界のイメージを可視化してみるということである。
そして、「潜在意識に刷り込むため」である。
意外にも、これが非常に重要だと考えている。
その世界を外側から見れば二次元だが、
内側に入れば三次元として成立する。
要するに、「仮想現実の中」ということだ。
自分自身の目に映る「目の前の現実世界」と、画面の中に存在する「非現実的な世界」。
そのどちらに意識を向けるのか、という違いだけで、自分自身にとっての世界の見え方は、いくらでも変わるのである。
この宇宙もまた、ある一つの世界の中に別の世界があり、その中にさらに別の世界が存在しているような構造である可能性は、十分に考えられるのだからである。
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