世界は嘘でできている!

檸檬

世界は嘘でできている。

『この世界は嘘でできている』

そんなことをいうと「そんなわけない」と思う人も多いだろう。

だが、この世界は嘘でできている。

例えば、身近な友達、家族、先生、嘘をついたことのない人なんているだろうか。

身近な家族ですらお互いに嘘をつく。

もっと広く見てみると普段テレビに映る政治家、国家、彼らは一見良い関係を築いているように見えるが嘘をついていないだろうか。

この世はお互いが嘘を付き合って関係が成り立っているんだ。

よりよい関係を築くためには、お互いに嘘をつきあうことが大切だろう。


嘘ときくと、「嘘つきはどろぼうのはじまり」と幼い頃聞いたことがある人が多いだろう。

その言葉の通りだと世の中の全ての人は泥棒ではないのか。

そんなことを考えながら私は今日も嘘をつく。


令和◯年◯月◯日◯曜日。

私は今日、この坂峰中学校を卒業する。

桜が咲く校舎を横目に私は友人の未来、莉奈とともに涙を流していた。

「未来、夢香。私たち高校が別れててもこれからもずっとずっと友達だよ…。」

と涙を流しながら話す莉奈。

「あたりまえじゃん!!」

と私と未来は声を揃えて言うが内心では、

どうせ2ヶ月後には私のことなんか忘れて新しい友達と楽しい高校生活を送っているだろう。

と思っている自分がすごく醜くて腹が立つ。

悲しくないといったら嘘になる。だが、中学生活を振り返ってみると、友人や先生、親友にですら嘘をついてきた。嘘にもつきたくてついた嘘じゃないものや優しさでついたものもあるが、結局は嘘だ。

嘘をつかなければこの世界では、生きていけないのだ。わたしはこの先も嘘をつき続けるし、つき続けられるだろう。嘘をつかず、本当の思いを伝えられる人はこの先現れるのだろうか。

そんなことを考えていると卒業を悲しむ気持ちも薄れてきた。そんな自分が大嫌いだ。

こうしてわたしの中学校の卒業式は終わってしまった。


2ヶ月後。

桜の舞う校門を前にして私は少し心を躍らせていた。少し大きな制服。ピカピカのスクールバッグ。私は今日から河南高校に入学するのだ。







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