このまま時間が止まればいいのに、なんて言ったら笑う?|百合コメディ

岡山みこと

このまま時間が止まればいいのに、なんて言ったら笑う?|百合コメディ

なぜか自室で四つん這いにさせられた私。

その背にはいつも優しい自慢の彼女がどっしりと座っている。

手にはマグカップを持ち静かにお茶をすすり、それを私の頭にのせて来た。

人間椅子であり、人間カップ置きの私。

中身がぬるいのがせめてもの優しさなのだろう。


「で?なんで貸したノートがないのかしら?」

「あのですね、一昨日の連休におばあちゃんの家に行きまして。

 そこでも勉強しようかと」


ぺしっとお尻を軽く叩かれる。


「早めからテスト勉強したいって借りたんだものね。

 立派だわ」


褒められてえへへと頭をかきたくなったが、今やると私と部屋はお茶まみれになっちゃう。


「で?なんで貸したノートがないのかしら?」

「忘れてしまいまして」

「おばあさんの家はどちら?」


おかしいな。

お茶は零れていないのに顔が嫌な汗でびしょ濡れだ。


「500kmほど東です」

「へえええええええええええええええ!テストまであと4日なんですけどおお?」

「速達で送ってもらうようにしますううううううう!」


ぐりぐりぐりぐりとマグカップを頭にめり込まされた。


「座り心地に免じて2日だけまってあげるわ」

「さすが御代官様」


マグカップが浮かび、背中越しにゆっくりとお茶が喉を通る音がした。


「ところでね」


気に入っているのかお尻を甘叩きされ続けている。


「このまま時間が止まればいいのに、なんて言ったら笑う?」

「もうお好きにしたらいいんじゃないでしょうか?」

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このまま時間が止まればいいのに、なんて言ったら笑う?|百合コメディ 岡山みこと @okayamamikoto

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