海岸沿いの一本道 大岩一つ

否手

…今日もあの場所にやってきている。


からもう幾らかの年月が流れたとはいえ、そう簡単に忘れられるものではなかろう。


初めの頃は真夏の灼熱の中色んな液体を自らの身体から流しながら来てたものだが、、


…もうあれから4回目の冬に入ろうかとしている。



テストやら模試やらの結果でわーわー騒いでた青年も今や単位を落とさずに如何に楽するか考えるようになってしまった。


それだけの年月されど、、やはりの年月。



って、から3年。


今日もかつて崖沿いの一本道へと足を運んだ。



……まぁバイクで来たんだが。

今日は、というよりこの頃汐風が冷たい。



「、温かいものを食べたくなるな、バイクだと冷えてしょうがない。」



今日は、というより今日も目的地から少し離れたコンビニに寄る。

いつもの物を買うためだ。


バイクを駐車?駐輪スペースに停めコンビニの扉を開ける。

いやに明るいドアチャイムとコンビニバイトの方のいらっしゃいませ。


別に何も普段と変わりはしないが少し胸が痛む。


用があるのは奥の方のレジの手前にある冷凍庫。



、、ソーダ味の水をただただ氷に固めたかのような。

…誰も冬には買わないようなそのアイスを二本持ってレジへと向かう。




ーこれでお願いします。


「○○*○○○ですねー?こちらの2点のみでお間違い無いですか?」


ーはい。


「かしこまりました。それでは……」



支払いを済ませ好奇の視線を感じながら店を出る。


そりゃ本格的に冬に入り始めたくらいの時期にただの氷みてえなアイスを少し辺鄙なとこにあるコンビニで手を赤くしたバイカーが2本も購入したんだから好奇の目も向けられるだろう。

俺だって向ける。初回ならまだしも定期的に来ているなら尚更だ。



「にしても今日は風が強いな、、普段使いの手袋には荷が重かったな。」



手袋を付け直しながら一人呟く。

再来週からここに来る時はちゃんとした手袋にしよう。


…そうは言っても再来週には更に寒くなっているんだろうが。





ーーーーー

拙作に目を通して下さりありがとうございます。

一口の甘味的な感じでお読み頂ければなと思っております。

余り長い物語では有りませんので短い間かもしれませんが拙作で皆様が少しでも楽しい気持ちになればと、思うばかりでございます。

これからの拙作を宜しくお願い申し上げます。

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海岸沿いの一本道 大岩一つ 否手 @inate-hishuu_

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