幼馴染の彼氏の部屋にかわいい同棲中彼女⁉︎在学中は、あなたにおまかせするわ

猫の集会

浮気⁉︎

 わたしには、祥太しょうたという幼馴染の彼氏がいる。

 

 祥太は、東京の大学に通っているので一人暮らし。

 

 わたしは、埼玉の地元の大学だから実家暮らし。

 

 で…

 

 大学って、飲み会とか結構あるんだよね…

 

 心配…すぎるっ‼︎

 

 祥太が浮気するような人じゃないってことは、わかっている。

 

 でもでも、心配…

 

 心配よりの心配…

 

 確実に心配‼︎

 

 信頼は、してるよ?

 

 でも…

 

 大丈夫‼︎っていう確信がどうしても欲しいよねー。

 

 

 そんなの無理だけどさ。

 

 

 …

 

 明日の昼間東京デートいたします。

 なので…

 明日の昼間待ち合わせだったんだけど、一足早く前乗りです。

 

 祥太びっくりするかなぁ?

 

 喜んでくれるかなぁ?

 

 それとも…

 

 …

 

 ううん、東京デート楽しみにしてるって言ってくれたもん。

 

 喜んでくれるに決まってる。

 

 ワクワクで、祥太の大学の近くでカフェタイムしていたの。

 

 もうそろそろ、祥太に連絡しよっかなぁって携帯を手にとると、隣の席の男性客二人が気になる会話をしだしたの…。

 

 

「祥太がさ、毎晩かわいい彼女とにゃんにゃんしてるんだってさ。」

「へー、あの待ち受けのコか」

「うん、いいよなぁ。毎日同じ布団でイチャイチャにゃんにゃんだぜ?」

「マジかよー。今度オレもにゃんにゃんさせてもらおっと」

「オレもそうしたいって言ったらさ、人見知りだからどうかな?って言ってた。でも、来ていいよってさ」

「人見知りか。それもそれでかわいいな」

「な」

 

 って会話をしていたの。

 

 しょうた…って、まさか…わたしの彼氏の祥太じゃないよね⁉︎

 

 祥太なんて名前…珍しくないもんね?

 

 大丈夫なんだよね⁇

 

 ね?

 

 震える手で、祥太に連絡をした。

 

(会いにきちゃった♡)

 ってさ。

 

 そしたら、祥太…

 

(部屋が散らかってるから、外で会おう)

 って言ったの。

 

 外…

 

 やっぱり祥太は…

 

 祥太…

 

 同棲してるの?

 

 毎日、かわいい彼女とにゃんにゃんして…

 

 

 祥太は、わたしがいるカフェに来てくれるって言って…くれた。

 

 会いには…来てくれ…て…

 

「よっ、桜子さくらこー‼︎びっくりすんじゃんかー」

 と、わたしをみるなり笑顔でわたしを迎え入れてくれた。

 

 久しぶりの祥太は、相変わらずの元気で…優しくて…

 

 夕ご飯を終えて、祥太の部屋に行きたいな、って勇気を出して言ったわたしに祥太は…

 

 真面目な顔で

「実は…」

 と、おもむろに口をひらいた。

 

 くる…

 

 やっぱり同棲ってのは、ほんとうなんだ…

 

 言われる…

 

 祥太から、好きな人がこっちでできたって…言われる…んだ。

 

 やっぱり同じ大学に行けばよかった。

 

 みんなが言うように、東京に一緒に出てくれば…こんなことにならなかったかもしれないのに…。

 

 わたしは、覚悟を決めた。

 

「話って…なに?」

「あのさ、実はオレの部屋に…」

 

 …

 

 やっぱりか。

 

「…うん、部屋に?」

「部屋に…いるんだ。桜子の苦手な…」

 

 ⁉︎

 

 まさか…

 

 まさか祥太の同棲相手って…

 

 わたしは、全身の力が抜けた。

 

 信じてたのに…

 

 絶対それだけはないって…祥太言ったのに…

 

 祥太の同棲相手とは、たぶんわたしの元、友達の莉子りこ

 

 莉子とは、絶交した。

 

 莉子は、高校生のころ仲が良かったのだけれど、次から次へと友達の彼氏を奪っていたから、絶交したの。

 

 

 

 その莉子は、祥太と同じ大学。

 

 祥太は、莉子とどうにかなるわけないって言ってたのに…

 

 なのに同棲するとか…

 

「わたし…帰るわ」

「えっ、待ってよ。大丈夫だよ…たぶん部屋も綺麗にしてきたし、別の部屋に今はいるから…だから、ちゃんと隔離するし」

 

 隔離?

 

 なにそれ?

 

「桜子、苦手って言ってたもんな。ごめんな。でも、どうしてもほっとけなくて…」

 

 …

 

 

 ほっとけないって…

 

 そりゃさ、風の噂で莉子がうつになったとか、そんなことは聞いたけど…

 

 だからって…なんで祥太が…

 

「祥太は、そつちを選んだんだ…」

「いや、選ぶとかじゃないじゃん。ほっとけなかったんだって。ないててさ…」

 

 …

 

「じゃあ、わたしもないたら…わたしを選んでくれる?」

 

 …

 

「それは…だから……でもさ、桜子も実際に会ってみたらわかってもらえると思う。大人しいし、暴れないと思う。」

 

 

 暴れるって…

 

 莉子は、今どんな状況なのよ…

 

 よっぽどなのかもしれないけど…

 

「とりあえず…部屋においでよ。せっかく埼玉から来てくれたんだし。…でも、桜子がそんなにイヤなら、どっかに二人で泊まる?」

 

 …

 

「行く。会ってやろうじゃないの‼︎」

 

 ガツンと言ってやる‼︎

 

 わたしの彼氏だからって‼︎

 

 地元帰りなって‼︎

 

 なんなら、一緒に連れて帰ってやるんだから‼︎

 

 

 祥太の部屋に着くと、部屋のあかりは真っ暗だった。

 

 電気もつけないなんて…

 

「ただいまー」

 って祥太が言ってもシーン。

 

 もしかして、いない?

 

「ねぇ、出て行ったんじゃない?」

「それはないよ。戸締りしてるし」

 

 …

 

「おーい、ただいまー」

 

 シーン

 

 なんだか、胸騒ぎがするわ…。

 

 莉子…ほんとに大丈夫なの⁉︎

 

「おーい、りぃー?」

 

 ⁉︎

 

 莉子のこと、祥太はりぃって呼んでるんだ?

 

 知りたくない‼︎

 

 そんなの…

 

 聞きたくない‼︎

 

「莉子‼︎出てきなさいよ‼︎」

 部屋のドアをあけるも…誰もいない。

 

「えっ?莉子?」

 祥太が驚いた顔をしていた。

 

「だって、いるんでしょ?莉子が」

「いや、リリな」

「リリ⁉︎だれ⁉︎」

「このコだよ」

 

 待ち受け画面をみせてくれた祥太。

 

 そこには、なんとも可愛らしい子猫が写っていた。

 

「え…」

「桜子、猫苦手って前に言ってたから…内緒にしてて…ごめん」

 

 …

 

「えっとー…ね、猫か。もうだいぶ克服してるけど…」

「マジ?よかったー」

「わたしこそ、よかった」

「なんで?」

 

 わたしの勘違いを祥太に話すと、祥太は笑って許してくれた。

 

 しばらくすると、物陰から子猫ちゃんが顔を出した。

 

「「おいでー♡」」

「にゃーん」

 

 恐る恐るだけど、子猫ちゃんがゆっくり近づいてきた。

 

「今日、三人で寝る?」

「えっ?いいの?」

 

 祥太は、嬉しそうだった。

 

 祥太、疑ってごめん。

 

 この可愛らしい彼女に、ちゃんと見張っててもらおっと♡

 

 

 おしまい♡

 

 

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