第4話 朝
そして、次の日。朝、下の自分の部屋に向かい、制服に着替えて髪をセットする。ここら辺で1番のお金持ちが通う学校として知られてるこの学校の可愛い制服は私に似合うはずもなかった。髪のセットについては、結構綺麗にする。まあ、いつものお団子おろしだから、セットというほどきちんとしてはないが。髪のセットは我ながら自信がある。幼馴染がよく私の髪を使って可愛くしてくれて、たまに教えてくれたからだ。幼馴染がいろいろしてくれるまではセンター分けなので前髪にも気を使わなくていいのでただ普通の一つ結びの時が多かった。まあ今もセンター分けだが、後ろ髪はきちんとするようにしている。髪がセットし終わると、顔を洗う。ちなみに自分の部屋にトイレや洗面所、お風呂までついているので、兄達の配慮はいらない。そして、なぜ髪をセットしてから顔を洗うのかというと、センター分けでお団子だと、そっちの方が髪が邪魔になりにくいのだ。顔が洗い終わり、リビングに行くと、まだたくとしかいないようだった。
たくと:「おはよう、さくら。早いな。というかなんだ?その顔は。」
さくら:「おはよう、たくと。そんなことよりたくとは大学でしょ?大学ってこんなに早いの?」
私は完全朝方なので、いつも5時に起きている。まあそこから準備などをしていたら、半くらいにはなるが。そして今は5時40分。他の兄達も一応起きてはいるが、まだ準備中だ。
(そういえば、私がみんなより早く起きた時、たくとはいなかったような。。)
たくと:「質問に答えろ。なんだ?その顔は。それと俺はいつも4時には起きている。朝ごはんつくんないといけないから。学校は、10時からだ。もう、朝ごはんは終わったがな。」
私とたくと以外の兄達が通うお嬢様、王子様学校はいつも7時45分登校だ。だからそれに合わせているのだろう。すごいな。ちなみに中高一貫なのでたくと以外は全員ここに通っている。
さくら:「すごいね。」
たくと:「は〜。答えてくれ。」
さくら:「話長くなるから学校が…終わってからでいい?」
たくと:「別に好きなタイミングでいい。朝ごはん、つまみ食いするか?」
さくら:「え!いいの⁉︎」
ほい、と言われながら小さいお皿の上にインゲンマメとベーコンの炒めあえをのっけられる。
さくら:「んっ!美味しい!」
たくと:「ありがとう。」
さくら:「も〜、口がとろけちゃゃいそう!これから毎日たくとのつくったものを食べれるとか私サイコーだね!」
たくとは少し目を見開き、「もうこれ以上言うな。」と言われた。
(まったく、ツンデレだなあ。)
なんだかんだでいろんなことを話していると、あきらがリビングに入ってきて、たくとの前にくる。
あきら:「おい、たくと。なにさくらに手出している。」
たくと:「あきらってほんとさくらのこと好きだよな。まあもういいよ。さくらあきらに渡してあげる。俺はもう充分だ。」
と言いながら私はたくとに押されてあきらの方に行かされた。
あきら:「は!?いらねえ。」
たくと:「え、そうなのか?ならさくらは今日ずっと俺の隣にいてもらうぞ?」
あきら:「くっ、馬鹿が。そんな挑発に乗ると思ってんのか?」
たくと:「ふっ、でもお前今完全にさくらを守ろうとしてバックハグしてるけど大丈夫?」
あきら:「は、はあ!?これはちげえ!バックハグじゃゃねえ!お前が変なこと言うから!」
そう。今私はあきらに抱かれている?まあなんかバックハグ、というか警戒心に満ちた右腕で肩に回されている。左腕は普通なのでバックハグというか迷っている。そこへゆうとが来た。(なんかめんどくさそうな人が来てしまった。)と思いながら、ゆうとに目を向ける。するとゆうとは迷わずこっちに来た。
ゆうと:「おい!あきら!なんでさくらをバックハグしてんだ!」
(おい、だからこれバックハグっていうのか?)
と思った瞬間、急に私はゆうとにちゃんとしたハグをさせられた。
さくら:「へ!?ちょっ!」
そこで3人は大騒ぎ。(あ〜あ、てかこの腕離してくれないかな)と思い、ゆうとの腕の中でなるべくゆうとに触れないような脱出方法を考えていると、ちぐさが来た。
ちぐさ:「ちょっと、3人ともなにやってんの。さくらちゃんが困ってるじゃん。」
(やっと常識人?が来た)
ちぐさはゆうとから私を出して、は〜と息を吐いた。
ちぐさ:「みんな、さくらちゃんに嫌われちゃうよ〜?」
たくと&あきら&ゆうと:「「「それは困る!!!」」」
ちぐさ:「ってことで、朝っぱらからごめんねえ?てか、さくらちゃん今日顔ちょっと変?」
さくら:「全然いいよ〜。学校終わってから話すね?いい?」
さくら以外:「「「いい」」
と言うと、そこでけいとそらがやってきた。
けい&そら:「おはよ〜」
けい:「ってどういう状況?」
ゆうと:「あのねえ〜」
たくと:「よし、朝ごはん食べるぞ〜!さあ準備準備!みんな手伝え〜!」
あきらが、はあ?とでも言いたそうな顔をたくとに向ける。
さくら:「はい!朝はな〜んにもありませんでした!で、たくと、なにをすればいい?」
けい:「さくらあ、顔どーした。」
さくら:「だから〜、学校終わってから話します!」
そしてやっと朝ごはんがはじまるのであった。
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