頑張れっ!!

黒羽冥

頑張ってくれ!!

俺の手には今……繋がれている手がある。

それは力強く俺の手をひいてくれている。


『くっ……………これは……………………。』


俺の鼓動が早く脈打つのを感じる………同時にこの手の主もきっと同じように思っていてくれている事だろう。

そんな手の主が叫ぶ。


『ふんんんーーーーーーーーーーーーっ!!』


その手には思い切り力がこもっていたのを俺は感じていた。

だが………俺の手の方が明らかに繋いだ手の主よりも力が入らなくなってきていた。


(俺がここで諦めたらきっと………………)


そんな中途半端な考えを阻止したのは手を握ってくれてる、その手の主だった。


『諦めるな!!ここで諦めたら………ここで試合終了だよ…………………。』


俺はどこかで聞いた事のあるセリフを久しぶりに耳にする。


『そうか………………俺はまだまだ諦める訳にはいかないんだ…………………きっと俺はここから……新しい人生をやり直す気持ちで生きていかなきゃならないんだ!!』


俺がそう叫んだその時。

ぶっ……………………。

なにかの音が聞こえた……それはまさかの聞き覚えのある音だった。


『へ…………………!?』

『ええーーーーーーーーーーっ!!???』


俺の手を握っていた手から力が一瞬で抜ける。

笑いと俺の名を呼ぶ奴の声…………。

こうして俺は奈落の底に落ちていってしまうのだった。

し、失礼しました。

お読みいただきありがとうございました。

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頑張れっ!! 黒羽冥 @kuroha-mei

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