第6章 画面の向こうの予感
第6章 画面の向こうの予感
週明けのオフィス、結衣はデスクに向かいながらも、ついスマートフォンを手に取っていた。
画面にはSNSの通知や、友人からのメッセージが溢れている。
「最近、拓也さんと話す時間も増えたし…少し勇気を出してみようかな」
ふと、結衣は思いつき、以前登録していたマッチングアプリを開いた。
画面の中には様々なプロフィールが並んでいる。
「…どんな人がいるんだろう」
軽い好奇心と少しのドキドキ。社会人になってからの恋愛は、画面越しの出会いも選択肢のひとつになっていた。
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新しい出会い
アプリで目に留まったのは、同じ趣味を持つ会社員の男性。
「週末に映画やカフェ巡りが好きな人…いいかも」
軽くプロフィールを覗き、メッセージを送ってみる結衣。
数分後、返信が届き、少しずつ会話が続いていく。
「面白い…でも、心の奥では拓也のことを考えちゃう」
結衣はスマホを見つめながら、自分の気持ちの複雑さに少し戸惑う。
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現実とネットの交錯
仕事中、拓也が資料を届けに来る。
「結衣さん、昨日の資料、確認してくれましたか?」
リアルな交流が目の前にあるのに、アプリのやり取りも頭の片隅にある。
「やっぱり現実の方が大事…」
結衣は自分の胸の奥で、はっきりと気持ちを確認する。
SNSやアプリは便利だが、心の距離を縮めるのは、やはり直接の関わりなのだと気づく。
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心の決意
夜、自室でメッセージ画面を閉じた結衣。
「私は…拓也のこと、ちゃんと向き合いたい」
画面の向こうに揺れる一瞬の興味ではなく、現実の関係に全力を注ぐ決意を固める。
過去の失恋、現代のツール、そして目の前の人との関わり。
すべてが交錯する中で、結衣の恋は少しずつ形を変え、確かなものになろうとしていた。
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