第2章 仕事の悩みと友情の色
第2章 仕事の悩みと友情の色
新しい部署での一週間は、思った以上に慌ただしかった。
書類の処理、営業社員との連絡、突発的な会議…。結衣は慣れない環境に少しずつ疲れを感じていた。
「うーん、やっぱり数字管理って難しい…」
ランチタイム、デスクで書類を見つめながらつぶやく。
そんな彼女に声をかけたのは、隣の席の同期・山田健一だった。
「結衣、大丈夫?初めてだから戸惑うのは当然だよ」
その気さくな笑顔に、結衣は少し救われる気がした。
「ありがとう、健一くん。今日はちょっと複雑な資料があって…」
結衣は資料の一部を示すと、健一は軽く覗き込み、丁寧に説明してくれた。
「ここはこういう流れで処理すると楽になるよ」
なるほど、と結衣はメモを取りながら頷く。
「やっぱり頼りになるなあ…」心の中で密かに思う。
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恋愛の兆し
午後になると、営業部の佐藤拓也がデスクにやってきた。
「結衣さん、ちょっと手伝ってほしい資料があって」
その自然な声のかけ方に、結衣はドキッとする。
二人で資料を整理するうちに、拓也の仕事の丁寧さと気遣いに結衣は驚いた。
「こういう人、いるんだ…」
その感情は、単なる同僚としての好意以上のものに少しずつ変わりつつあった。
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友情の力
その日の夕方、結衣は同期の親友・中村美咲と駅前のカフェで落ち合った。
「結衣、今日どうだった?」
美咲は鋭い目で結衣を見つめる。恋愛や仕事の悩みをすぐに察するタイプだ。
結衣は思わず、拓也とのやり取りを少しだけ話してしまう。
「彼、優しくて…でも、まだ距離がある感じ」
美咲はにっこり笑った。
「ふふ、いいじゃん!でも焦らなくて大丈夫。ちゃんと見極めなきゃね」
友情に支えられることで、結衣の心は少し軽くなった。
仕事の悩みも、恋愛の不安も、友人と話すだけで整理できるものだと実感する。
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小さな成長
その夜、結衣は帰宅しながら考えていた。
「まだまだ仕事も恋も、思い通りにはいかないけど…」
少し疲れた顔の中に、前向きな光が差し込む。
新しい環境、新しい人間関係、そして少しずつ芽生える恋心。
結衣の毎日はまだ始まったばかりだった。
小さな一歩が、やがて大きな変化に繋がることを、彼女はまだ知らない。
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