第3話 青山青葉バレエ学校発表会
すみれは優一を誘っても無理だろうと思い、優一に断られたら体操クラブの友達を誘って観に行こうと考えた。
しかし、思いのほか、優一がバレエに興味を持ち、優一と行くことになった。
当日、劇場にはバレエをやっているらしい美しく着飾った女の子たち、そして、育ちの良さそうな男子たちが、その両親と一緒に観に来ている。
すみれは弟の優一とその辺に行くような恰好でやって来た。やって来て何か間違えた様な気がした。
これでは本当に入り口で止められるのではないかと思ったが、もちろん、そんなことはなく普通に劇場に入れた。
席に座ると周りの観客は、まるで毎年ここの発表会を観に来ているかのように、誰の踊りが楽しみだとか、昨年の誰の踊りは本当に素晴らしかった。誰々は海外のバレエ学校に留学したらしいとか、バレエ団に入団したそうだなどと話が聞こえてくる。
「昨年の
「
美紀と由香は、先程、聞こえてきた『海と真珠』という踊りを二人で踊るらしい。
そして、
すみれの後ろの席から声が聞こえてくる。
「純華さん、キューピッドだって」
「オーロラとかキトリを踊るんだと思ってた」
「グラン・パ・クラシックって噂もあったのよ」
「え、グランパ、そんなの踊れるんだ」
すみれにはバレエの知識はなく、キューピッドもオーロラもよくわからない『グラン・パ・クラシック』と言われてもまったく分からなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます