デジタルファンタズマ
@I-Nameless
デジタルファンタズマ
地球暦505年5月某国上空
一機の旅客機をとんでいた、
「此方TN191便、管制塔聞こえますか?」
『此方管制塔、問題無い聞こえてる』
「現在L国上空を通過中」
『YN191便、確認した』
「機長レーダーに反応、当機左にせっ…まって下さい右に反応有り!!後方に反応有り」
「管制塔レーダーで確認出来るか?」
『ああ!此方でも確認した、だが呼びかけに応えてくれない』
旅客機の左右を包囲した所属不明のアームドフォーミュラー(以下AF)は旅客機の左右を並走しつつコックピット近くに向けてワイヤーを射出した、
ワイヤーが命中した、
[聞こえてるから旅客機に乗ってるアホの諸君〜]
ワイヤーを射出したAFから粗暴な声が聞こえた。
管制塔内
「君達の目的は何だ?」
[目的は簡単さ、1人1万ドルつまりYN191便の乗客の人数分の身代金だ]
「分かった話しは聞こう」
[旅客機は船や車と違って止まらねえんだよ!コレがどう言う事かわかるか?ああっ]
管制塔の責任者は小声で部下と話をしていた。
「地球連合軍は?」
「10分は掛かります」
苦渋の決断をした、
「分かった要求は飲むだが直ぐには用意が出来ない」
[そうやって先延ばしするのか?]
旅客機周辺
旅客機のコックピットを飛行しているAFの右腕の先端から光りが発した、
管制塔
YN191便の反応がレーダーから消えた。
後の発表で所属不明AFの襲撃と発表、
其れから
数秒
数分
数時間
数日
数カ月
「…………………あ……あれ……ここは?」
灰色の砂嵐を見たかと想ったら晴れていき白い照明と白いが視界に入った、
同時に声に何か違和感を感じた、
夏雄の声は矢鱈に高音だ、ただその高音は子供のとは違う、
近くに聞こえる声も低いけど艶の有る様なものでは無かった。
その人には見知った男の人の声がして反応した、
「あっお父さん起きたんだ」
「ここは何処だ?夏夢」
夏夢の頭は仕切りの向こう側を見て言った、
「お母さんも起きたか」
「何処なの?」
「2人共起きれる?」
「う…一寸は」
「手を貸すよ」
「ああ…有難う」
「私も」
「オーライ」
2人は何とか上体を起こして、
「それよりもここは?」
「三つ葉社の研究所だ」
仕切りの前に立ち夏夢は言った、
「あのさ2人共落ち着いて聞いて」
「「?」」
「TSFは知ってる?」
「サブカルもののフィクションに有った性転換か?」
「デジタルゴーストは知ってる?」
「確かそれ誰かの生前の写真と会話から…」
夏夢はしゃがんで仕切りのロックを外した、
「矢張り見せる必要があるか」
夏夢の近くに白衣を着た人達が来て2人にタブレットを渡した、
「!!!!!」
「!!?!?」
画像に映ったのは黄みがかった薄茶色の髪に紺色の目、
浮世離れと言うよりも童話の世界にいそうな美少女だ、
それだけで無く、
手で覆えない程胸が矢鱈に大きい。
もう1人の方は彫像の様に整った顔に艶の有る黒いロングヘアの男性だ、
此方も浮世離れと言うよりも童話の世界にいそうだ、
それだけで無い、
服で隠れていたが、
以外と筋肉質な体型だ。
「貴方」
「お前」
「「何て事!!」」
夫婦だった2人は今は性別が見事に逆に成ってた、
「夏夢!1体何をした?」
女性の身体に近い元父親は夏夢に問いただした、
「U国側の名前、相川裕貴、地球連合側での名前はジョン=クルーゼ間違い無い?」
「ソレは俺の名前だ」
「同じくU国側の名前相川莉瑠、地球連合側の名前レナ=クルーゼ間違い無い」
「ソレはあってる?だから私達に何を?」
「死んだよ。2人いえ、沢山」
「「?」」
「YN191便が所属不明のAFの攻撃に遭い撃墜された、地球連合軍がどうにか到着出来た時には金目のものや使えそうな物は殆ど持ってかれたそうでな、しかも現場にはフライトレコーダーが壊されたそうでな原因究明のしようが無いんだ」
「1体どうやって私達を?」
「2人のスマホを裏のオークションの商品として売られたがアカウントやアドレスがそのままでな特定が出来た際、吸い出せたそうでなYと言ったSNS等のデータを集める事が出来たそうでな」
「それで私達に何を?」
「会社の方でな『デジタルゴーストを作成した後ソレの器の性別とオリジナルの性別をあえて合わない様にした際のデータ』が欲していた時にな僕の両親だった人達の死亡が確認されたからな、重役クラスが数カ月分の金を用意するから引き受けてくれるか?と言われて引き受けた」
「貴様!家族の事を何だと思っ…」
「子の将来を先んじて潰してその上何でもかんでも反対して来る毒親」
夏夢のその言葉に裕貴は言葉が出なかった、
ソレは母の莉瑠も同じだった。
「散々散々怒鳴り散らしその上難癖付けて反対しま来るし、家出してその後ネオトー横での決闘にも参加出来なかったし、」
ネオトー横とはネオが付いてるがトー横とほぼ同じ意味合いだ、
息子に言われて思い出したのが、
ペンが進まず怒鳴り散らしてほぼ脅しで『もう一度小学生からやり直すか?』
を言ってた事、
彼に取って信頼に値する仲間達と徹底的な検証をして制作したレポートを理解しなかった事、
ネオトー横での喧嘩騒ぎ、
あの時はまだ未成年とは言え決闘等したら…と想うと、
謝りたかった。
だが余りにも遅過ぎた、
「後1つ2人は今も人間かと思っている?」
「え?」
「あ?」
女性スタッフによって裕貴は右側から莉瑠は左側から両手で頭を掴まれて急に視界が浮いたかの様な感覚に成った、
視界の移動が無くなると其処には頭の無い人形が有った、
人形は此方の動きに従った、
「まかさ」
「うそ」
「そう、今のお父さんにはガイノイドのお母さんにはアンドロイドに成ってる」
頭を付け直して貰った後。
「それで夏夢の私達に何をするの?」
「夏夢は今まで何処に居たんだ?」
元母と元父の問いに、
「オリジナルの性別とデジタルゴーストに組み込まれるロボットの性別の不一致から来る影響の観測、ついさっきまでは3RGに所属していた」
「それは何だ?」
「分かり易く言えばPMC」
「あの会社は?」
「『実戦を想定した実験』は問題無いと言うのが問題とされる事か?エクサスだってコスモノーツが新人類に値するかどうかでその結果新人類では無いとされて暗殺されるよりかはましだろ?」
「なら今までどうやって成功した?」
「禄でも無い事をしてその経験が有ったからじゃ無いか?」
「そう言うものなのか?」
「そうとも」
後日
夏夢は2人前で、
「今日は歩く訓練でもしておこう」
「何でもまた?」
元母は疑問を感じたが。
「何故ってガイノイドのお父さんにアンドロイドのお母さんは手は動かせてもぎこちなさ過ぎるだろ?」
「…まあ」
元父はそう返事をした、
2人の女性スタッフの介助で立とうとしたが2人共前に転びそうに成った、
板と感じた女性スタッフの胸に元父はがっかりしかけた、
ソレに対して元母は女性スタッフの胸元に入った事で赤らめた。
2人は已む無く車椅子に乗っていく羽目と成った、
案内された部屋には介護で歩行訓練に使用する器具等が多数置かれてた、
2人は歩行訓練を開始したが思う様に動かない、それどころか、
身体がぎこちないのだ。
「あっ…脚が」
「う…硬い」
「あっ!」
「きゃ!」
2人共転んだ、
元母は咄嗟に腕が動かせず顔面からいって、
元父は幾ら胸が大きくても意味は成さなかった。
「ErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorError」
「ErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorError」
数日後
「お父さん、お母さん、家に行かない?」
「は?どうしてまた?」
「今度は何を?」
「いやそのままの意味で。ただ設備やバックアップが十分な三つ葉社のモデルタウンに住ます寄り昔住んでた家にだよ」
「え?まさか?」
「本当か?」
「ああ…会社の方でもデータが十分に揃えたから外出が可能に成った」
「何か実験動物に成って無いか?」
元父は心中でそう想った、
「だったらコレに着替えて」
元母の男性の見た目に合わせたTシャツにズボン。
元父の女性の見た目の合わせたTシャツとロングスカート。
2人は何も無い部屋を後にする事に何処か寂しさを感じた。
「しかしここの廊下は矢鱈長いな」
「まあ、殆ど成功したとは思えないからな」
「ソレはどうして?」
「着いたぞ」
2人はロボットの身体に成ってから久しぶりの青空だ、
夏夢が手配したタクシーに乗って昔住んでた家に着いた、
2人が懐かしむのは無理も無かった。
その後2人はモデルタウンに向かった、
その日パーティーにお呼ばれしていた、
その数分前
礼服に着替え終えた元母は元父は化粧を終えるのを待ってた、
「お待たせー」
「ホント待ちくたびれたよ」
「にしても」
元父は元母の様子を見て、
「何か緊張してないか?」
「仕方無いでしょ生前は着ないし」
「そうだよな」
「にしても貴女大胆過ぎない特に上」
元母がそう指摘したのは。
元父の着ているパーティー用の服装、
長手袋に紫のマーメイドドレス、ただ背中はほぼまる見え、肩と脇は露出、胸は谷間が見えていて、下から先端を覆う程しか無い。
「男の多くはコレでイチコロ寸前何だよ」
「にしても幾ら何でも破廉恥かと?」
「女には解らない痛みは男にされてやっと分かったクセにか?」
元父は元母の股間を鷲掴みした、
頬を赤らめながら痛みで引き攣った、
「そんな貴方も何その御立派過ぎるブツは?変な目で見られたり視線が下を向かれて目が合わないし着るのも苦労したりして」
元母は元父の胸を鷲掴みした、
胸を掴まれた元父は顔を赤らめた、
「巨…いや爆ねコレは」
「成る程空冷を補助した訳だ」
夏夢が2人の元に来て手を離した、
デジタルファンタズマ @I-Nameless
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