結末

「証拠不十分で釈放だって。ダサいよね」

「上里さん……よかった」

「飯沢君、ごめんね」

「伯父さんを……」

「殺してないよ」

「えっ?でも、ニュースで」

「私がね。母の保険金を返せって言ったら、幽霊でも見るみたいに怯えて出て行って帰ってこなくなったの」

「そうだったんだ。何だ、よかった」


 ホッとした僕はその場で膝から崩れ落ちる。


「飯沢君、大丈夫?」

「ごめん、ごめん。でも、あんな手紙もらったら。死ぬって思って。だけど、違うかもって思って」

「ごめんね。伯父さんがいなくなって何もする気がおきなくて、その時に書いたから。だから、文章も短くて。でも、せっかく書いたからポストに入れとこうって思って。それで、投函して、今って感じで」

「結婚しよう」

「話聞いてた?」

「僕も一緒に一生罪を償うから。だから、結婚してください」



 彼女が笑う顔を久しぶりに見た。

 幸せは一緒に見つけていこう。

 そう決めたんだ。

 罪がバレた時は、潔く捕まろう。

 それでいい。

 それでいいんんだ。

 それまでは、どうか神様許してください。





 

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