結末
あれから、三か月が経った。
彼女は、今も学校には来ていない。
朝のニュースを見つめながら、牛乳を飲む。
「ゴホッ……ゴホッ」
「大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫」
ニュースの画面を見つめる。
『昨夜未明、浜辺に人形のようなものが落ちているという通報を受けて警察官が向かったところ。砂浜で倒れている男の人を見つけました。警察の調べによりますと亡くなっていたのは、上里光則さん69歳。目立った外傷などはなく、事故ではないかということです』
「健、ニュースなんか見るの?」
「いや、何となく」
「そう。遅刻するよ」
「あっ。うん」
「それとこれポストに入ってたわよ」
母に渡されたのは、真っ白な封筒だった。
切手はない。
って事は、もしかして近くに?
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
僕の名前を書いたその文字に見覚えがある。
もしも、神様がいるなら。
もう一度だけ、彼女に会わせて欲しい。
「はあ、はあ。いないか……」
家の近くの公園のベンチに座る。
もう二度と会えないんだね。
君の復讐は終わったわけだから……。
これは、きっと遺書だろう。
震えながら封筒を開けて中身を確認する。
僕は……。
走って走って。
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