転校生が来たけど⋯⋯
文章力あげたい
転校生が来たけど⋯⋯
いつものように、学校のクラスの席につく。
見慣れたクラスメイトーーだが今日はどこか落ちつかないようだ。
「おい久保聞いたか! 今日転校生がくるらしいぜ」
「そうなのか、知らなかった」
「それがさぁ、見た奴の話によると、すっげ美人らしいぜ」
「ほう、そうか、まぁ期待しないで待っておくよ」
俺ーー久保誠は、話半分で聞いていた。
他人の言うことはそれくらいの感じがちょうどいい。
自分の目で見たものを信用するーーそれが俺の考えだからだ。
やがて、先生が入って来てホームルームが始まるーー
「おはよう、さっそくだが、今日からこのクラスの転校生を紹介する、入ってください」
「はい、わかりました」
「転校生の山本だ。 では自己紹介お願いします」
「山本沙織」
「はい、続きをどうぞ」
「⋯⋯別に、特にありません。 これといって興味ないので。 席はどこですか? 座ります」
「山本。 ちょっと待ちなさい」
先生の制止も効果がなく、平然と彼女は席に座る。
隣の席だ、俺は彼女を見る。 ーーすると彼女と目が合った。
「⋯⋯なにかようですか? こちらを見ないでください⋯⋯」
「⋯⋯その席、今日休みの奴の席だから。 こっちじゃね? お前の席」
「ふぇ! ⋯⋯そうですか、わざわざありがとうございます」
山本は無愛想に返答して、俺が指した席に座った。
ーー彼女は、また隣なので気まずいのか、心なしか恥ずかしそうにしている。 それが彼女との初対面だった。
「ニャーかわいい子猫ちゃんだニャー」
俺は放課後、用事があったのでショッピングモールに来ていた。
用事も終わり、あたりを徘徊していると。 ペットショップに山本がいた。
「はぁ~いいわ! やはり猫は最高、この世で一番だわ」
「⋯⋯ねぇ、お母さんあの人さっきから、ぶつぶつ猫に呟いているよ」
「しぃ! 気付かれたらまずいから別の所にいきましょう⋯⋯」
「ほら、かわいい猫ちゃん! あっちの猫も可愛いわね、こんにちは猫ニャン」
「ブゥ。 ⋯⋯あ、しまった」
「な⋯⋯あなたはたしか、今日転校したクラスにいたキザ野郎じゃあないですか!」
「はぁ⋯⋯そう言うお前は『あなた達に興味ないんです』と言いたげに自己紹介をすっとばしたのに、席を間違えて座ったことでさっそく、クラスの人気者になった、転校デビュー失敗人間だろ」
「なんですって、わたしには山本沙織って名前あるんですけど」
「じゃあ俺は久保誠って言うんだ、よろしくな」
「こちらこそよろしくお願いします⋯⋯って、あなたのせいで失敗したんだからね! 責任とってよ!」
「諦めろよお前⋯⋯多分お前にはクールキャラは無理だ。 むしろ良かったじゃないか最初の方で諦めがついて」
「そんなことないわ! あれさえなければ今頃『おい! 今日来た転校生クールだったよな』『そうだね! 俺は好きになったよ』って話題になっていたんだから」
「なんだ? そんな浅いな考えが⋯⋯それにこんな所でニャンニャン呟いている奴、絶対クールじゃないから」
「⋯⋯え? なんですって! 貴方、聞いてたの⋯⋯わたしのニャンツイを」
「ニャンツイ? なんだその単語は、流行らせたいのか」
「くぅ⋯⋯貴方にバレるなんて! こうなれば。 久保誠、覚悟!」
「うん? ⋯⋯どうした、山本沙織。 俺の周りをくるくる回って⋯⋯」
「今、あんたを気絶させる急所を探しているの。 ⋯⋯そうあんたの記憶を消す為のね」
「物騒だなおい。 ⋯⋯大丈夫だ、内緒にしてあげるから」
「うるさい! あんただから余計に消すの。 私は明日から本気をだすわ!」
「そう言う発言する奴に碌なのいないっての。じゃあ帰るわ、また明日な」
「はい、また明日。 ⋯⋯しまった、まだ記憶消してないわよ、待ちなさい」
ーー次の日いつものように、学校のクラスの席につく。
見慣れたクラスメイト。 だがその中にはーー
「よ、おはよう山本」
「来たわね、久保誠! ⋯⋯ちょっと、大丈夫よ、痛いだけで済むように勉強してきたから」
「⋯⋯なんていうか。 あのさぁ、時間はもっと有意義に使ったらどうかな」
「ふふ、貴方の記憶を消して私は生まれて変わるの⋯⋯そう、あたらしくね」
「なぁ久保、お前ら仲いいな。 仲良しコンビ結成か」
「組んでもないし、仲良くもないな。 ⋯⋯今のところは」
「山本さんは生まれて変わらなくても十分素敵だよ、自分に自身もって」
「えぇ、どういたしまして」
クラスメイトと話す俺たち、今日からこれがいつもになるのかーー
「うん、悪くないな!」
転校生が来たけど⋯⋯ 文章力あげたい @masa9625
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